トヨタ製の新型スーパーカー、いよいよ市販化へ!GRかレクサスか、テストで響くV8ターボの咆哮

トヨタ GR GT3 プロトタイプ(スクープ写真)
トヨタ GR GT3 プロトタイプ(スクープ写真)全 21 枚

トヨタが2022年1月の「東京オートサロン2022」で公開したレーシングカー『GR GT3コンセプト』の市販化が、いよいよ現実のものとなりそうだ。年初に欧州での商標登録が確認されていたが、今回ついにその実車をスクープすることに成功した。しかも公道走行可能なロードカー仕様も導入される可能性が高いという。『GR GT』として登場するとみられるこのモデルの実態とは?

トヨタ GR GT3 コンセプトトヨタ GR GT3 コンセプト

GR GT3は、トヨタGAZOOレーシングの手により、2024年のデイトナ24時間レースを目指し開発が進められている。2022年の初公開以降は目立った情報がなかったが、着々とデビューの日は近づいているようだ。

トヨタのレーシングカーとしては、「GRスープラGT4」と、スーパーGTツーリングカーシリーズ用に設計されたGRスープラ、レクサス「RC F GT3」などが存在するが設計としてはやや古い。上位カテゴリーのレースを勝利へ導くための救世主としてGR GT3が投入されることになる。

トヨタ GR GT3 プロトタイプ(スクープ写真)トヨタ GR GT3 プロトタイプ(スクープ写真)

そんなGR GT3のプロトタイプが姿を現したのが、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットだ。高速テストをおこなうその姿は、フルラッピングされているもののコンセプトとほぼ同じ姿であることがわかる。全長4590mm、全幅2040mm、全高1140mm、ホイールベース2725mmというコンセプトのボディサイズと変わることなく登場するとみられる。

注目はフロントセクションだ。極端に低く長いボンネットが特徴だが、その先端には量産仕様と思われる、鋭く釣り上がるヘッドライトが装着されていることが確認できる。バンパー両端のLEDデイタイムランニングライトも、このモデルが公道走行可能なロードカー仕様であることを示唆するものとなっている。ただマフラーがリアではなくサイドに取り付けられているため、このプロトタイプそのものは完全な公道仕様ではなさそうだ。

トヨタ GR GT3 プロトタイプ(上)とコンセプト(下)トヨタ GR GT3 プロトタイプ(上)とコンセプト(下)

大口を開けたフロントバンパー、その下にあるトレーのようなスポイラー、スワンネックの大型リアウイングなど大まかな構成要素はコンセプトそのままだが、細かい点にいくつか変化が見られる。それらが確認できるのがボディサイドだ。ドアパネル上端のキャラクターラインは、コンセプトでは地面に対し水平に走っていたが、プロトタイプでは前フェンダーからリアウイング方向へ上昇しているように見える。また、前タイヤのエアアウトレットが直立し、より深い開口となっているのもポイントだ。

リアセクションに関しては、カモフラージュが多く全貌を掴みにくいが、大きく変わっているのは大型リアウイングの付け根あたりだ。もともとダックテール風の小型スポイラーが装着されていたが、これが両フェンダーにまで届くワイドな形状に変化している。これに伴って、テールランプのデザインも変更されている可能性が高い。

トヨタ GR GT3 プロトタイプ(スクープ写真)トヨタ GR GT3 プロトタイプ(スクープ写真)

注目のパワートレインだが、レクサスが2019年から開発に着手しているとされる新開発のV8ツインターボエンジンの搭載が最有力とされており、現場を目撃したカメラマンによると「喉の奥から響くような低音」が炸裂していたという。

レースシーンへのインパクトはもちろんだが、やはり注目はロードカー仕様だろう。世界に誇るこのトヨタ製スーパーカーが市販化されるのは、2026年以降と見られている。GRブランドのフラッグシップとして登場する線が濃厚だが、レクサスとして販売される可能性も浮上してきたという。いずれにせよ、その価格は3000万円をゆうに超えるものとなるだろう。続報に注目だ。

《APOLLO NEWS SERVICE》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  2. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る