日本型ライドシェアの業界構造・ビジネスはどうなっているのか…電脳交通 北島昇COO[インタビュー]

日本型ライドシェアの業界構造・ビジネスはどうなっているのか…電脳交通 北島昇COO[インタビュー]
日本型ライドシェアの業界構造・ビジネスはどうなっているのか…電脳交通 北島昇COO[インタビュー]全 1 枚

レスポンスセミナー「日本型ライドシェア開始から3ヶ月~都市・地方の展望と課題~」では、電脳交通 取締役COO 北島昇氏が、日本型ライドシェアの現状と解決策について講演する。

4月からスタートした日本型ライドシェア。MaaS事業者、自治体、タクシー業界、さらに自動車業界も巻き込んだ新しいビジネスと社会課題の解決に期待が集まるところ。だが、始まったばかりであり関わる業界も多く、全体像や今後の見通しは見えにくい。

電脳交通は、タクシーなどの交通事業者、MaaSプラットフォーマー、アプリベンダー、サービスプロバイダーをつなぐ配車システムを手掛ける会社だ。GOやUberなどマッチングプラットフォームを持った事業者が、タクシー事業と利用者をつなぐ役目を担うが、これを一歩下がって俯瞰すると、これらのプラットフォームごとに、タクシー会社、アプリ、車載端末、バックエンドのシステムが異なることに気づく。つまり、配車サービスを広げようとすると、タクシー、ライドシェアカーには自社端末、Uberタブレット、Goタブレット、あるいは複数のアプリをサービスごとに搭載する必要がある。

電脳交通は、この部分に共通APIを提供し、ひとつのタブレット(端末)で各サービスのプラットフォームに対応させる連携基盤を構築している。

■試行錯誤と様子見のライドシェア

――セミナーでは日本型ライドシェアの概要や現状をお話すると聞きましたが。

北島氏(以下同):はい。日頃は、自治体や交通事業者向けに事例や業界の課題、運行管理・配車管理システムについて話すことが多いのですが、今回は自動車業界向けのセミナーということで、内容をアレンジする予定です。自治体の事例など個別の話もありますが、日本型ライドシェアについてさまざまな業界と接点のある立場から俯瞰してみたいと思っています。

日本型ライドシェアは始まったばかりで、諸条件がすべて見えているわけではありません。規定も細部がすべて決まっているわけでもないので、運用をどうすればいいか、各プレーヤーとも試行錯誤をしている状態です。


《中尾真二》

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. ホンダ『プレリュード』新型、ホームページで先行公開…発売は9月
  3. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  4. スバル『フォレスター』に早くも「理想の姿」と話題の特別仕様、「最初から出してよ!」の声も
  5. ホンダ『N-ONE e:』の価格を予想、280万円台からか…実質ガソリンモデル並み?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  5. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
ランキングをもっと見る