EVを守る安全技術…米イートンが欧州バッテリーショー2024出展へ

米イートンの安全性を重視したEV技術のイメージ
米イートンの安全性を重視したEV技術のイメージ全 1 枚

電動車のインテリジェント・パワー・マネジメントを手がける米国のイートンは、6月18日にドイツで開幕する「欧州バッテリーショー2024」に、安全性を重視したEV技術を出展する。イートンが6月11日に発表した。

イートンのBreaktor回路保護技術は、ヒューズ、パイロスイッチ、コンタクタの機能を1つの協調動作型の復帰型デバイスに統合した技術。EVの高出力化に伴い、従来のヒューズでは対応しきれない課題が生じている。Breaktorは、この課題を解決し、高出力バッテリーとインバーターシステムを迅速かつ安全、確実に保護するという。

イートンの3-in-1バッテリーベント弁は、3つの独自機能を備えた業界初のソリューションだ。車両のバッテリーパックの過圧を解放するパッシブベントおよびアクティブベント機能に加え、バッテリーケース リークチェック メカニズムを搭載している。

この製品は、テスト中に弁を開放できる設計のため、バッテリーメーカーは、弁を装着した状態で、完全に組み立てられたバッテリーパックのリークテストを実施することができる。これにより、バッテリーパックのすべてのシール面を水侵入に対して徹底的にテストすることができる。この技術は、イートンが開発したものであり、通常の運転時だけでなく、洪水が発生した場合にも車両の安全性を向上させることができる。

イートンのベント弁は、精密設計と柔軟性を備えており、特定の開放圧力に対応し、通気性能を最適化する。スプリング式作動技術を採用することで、弁設計を共通化し、様々な開弁圧力要件に対応しながら、量産化を実現している。


《森脇稔》

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
  3. スバルマークの方が似合う? 新型ダイハツ『ムーヴ』のスバル版にSNSも注目!
  4. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  5. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  3. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
ランキングをもっと見る