ルノー傘下の「アンペア」、リチウム鉄リン酸をバッテリーに採用へ…2026年から搭載予定

ルノーのEV「5 E-TECH エレクトリック」(参考)
ルノーのEV「5 E-TECH エレクトリック」(参考)全 2 枚

ルノーグループ傘下のアンペアは7月1日、リチウム鉄リン酸(LFP)技術をEV用バッテリーに採用する計画を発表した。現在ルノーグループで使用されているニッケル・コバルト・マンガン(NCM)電池と並行してLFP技術を採用することで、市場の変動や技術の進化に対応する。

【画像全2枚】

アンペアは、LGエナジーソリューションおよびCATLと協力し、欧州大陸で統合されたバリューチェーンを構築する。この協力により、アンペアはルノーやアルピーヌブランドの複数のモデルにLFP電池を供給し、2030年までの電池需要をカバーする予定だ。

アンペアのチームは、LGエナジーソリューションと共にセル・トゥ・パック技術の開発も主導している。この革新的な技術は、ポーチ型電池としては世界初で、車両の航続を向上させる。セル・トゥ・パック技術は、限られたスペースにより多くのセルを組み込み、搭載エネルギーを増加させる。また、電池コストの削減にも寄与する。

LFPおよびセル・トゥ・パック技術の統合により、アンペアは2026年初頭から車両の電池コストを約20%削減することが可能となる。

LFP技術の進展と欧州でのバリューチェーンの発展により、LFP技術はNCMに代わる現実的な選択肢となっているという。エネルギー消費が少なく、特に小型および中型車に適しているほか、コストが低いため、手頃な価格のEVの普及に一役買うことが期待される。

なお、この技術は、2026年初頭からルノーブランドのEVに搭載される予定だ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ライズ』がカラフルに変身!? フルーツがテーマ『ハバナ フルーティーポップ』、キャルズモーターが発売
  2. 「じゃじゃ馬っぽくていい」ホンダ『ヴェゼル RS』先行公開に早くも反響! デザインと性能に注目
  3. 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
  4. ネオレトロ感漂う新型ホイール「+81Wheel」、阿部商会「ラ・ストラーダ」ブランドから発売
  5. メルセデスベンツ、EVで双方向充電を2026年から開始…新型『GLC』が第1弾
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る