BMWモトラッドは7月5日、新型『R 1300 GS アドベンチャー』を欧州で発表した。新型は、視覚的にも性能的にも大きく進化しており、特にシートの快適性、エルゴノミクス、風や天候からの保護性能を追求している点が特徴だ。
新型は、サハラ砂漠の横断やアマゾン熱帯雨林の探検など、長距離ツーリングに最適なバイクとして設計されている。BMWは、エンジン、シャシー、ボディ、デザイン、収納コンセプトをほぼ完全に新設計し、前モデルと比較して大幅に改良した。

パワートレインには、1300ccのツインシリンダーボクサーエンジンを搭載。このエンジンは、145hpのパワー、最大トルクは149Nmを発生する。これにより、シリーズ生産された中で最も強力なBMWボクサーエンジンとなっている。
新しいサスペンションシステムには、鋼製のメインフレームが採用されており、前モデルよりも高い剛性を実現。また、アルミニウム製のリアフレームやEVO Teleleverフロントホイールガイド、EVO Paraleverリアホイールガイドも装備されている。
さらに、電子制御のダイナミックサスペンションアジャストメント(DSA)が標準装備されており、ダンピングとスプリングレートの動的調整が可能。これにより、どんな地形でも高い走行安全性と快適性が追求される。

オプションとして、アダプティブビークルハイトコントロールやアダプティブビークルハイトコントロールコンフォートも用意されており、高さを自動調整することで、操作性と快適性が向上する。
4つの走行モードを標準装備しており、「レイン」、「ロード」、「エコ」、「エンデューロ」の各モードが選択可能。また、オプションで自動シフトアシスタント(ASA)も設定されており、クラッチ操作とギアシフトが自動化される。

さらに、フルLEDヘッドライトやアクティブクルーズコントロール(ACC)、フロントコリジョンワーニング(FCW)、レーンチェンジワーニング、リアエンドコリジョンワーニング(RECW)などの最新技術も搭載されている。