ZF、商用車向け先進運転支援システム発表…自動で車線変更が可能に

ZFの最新先進運転支援システム(ADAS)
ZFの最新先進運転支援システム(ADAS)全 3 枚

ZFは7月8日、商用車向けの新たな安全技術を発表した。ZFは、ADAS(先進運転支援システム)を駆使し、自動車メーカーが現行の規制を満たすだけでなく、それを超える安全性を実現することを目指している。

ZFの最新のコンセプトには、自動車線変更を可能にする高速道路支援システムや、センサーとクラウドベースのデータを使用して道路の摩擦を推定し、車両の制御を向上させるシステムが含まれている。また、トラックトレーラーリンクは、トラックとトレーラーの組み合わせに対して360度の高解像度モニタリングを可能にしている。

ZFは、商用車向けのシステム開発において長い実績を持ち、事故のリスクを減少させるための技術を有している。ZFは、個々のコンポーネントからシステム全体のソリューションまで、商用車業界で最も広範な製品ポートフォリオを持つグローバルサプライヤー、と自負する。最新のGSR(一般安全規則)基準に準拠するために必要なすべてのシステムを用意し、技術の進歩を推進している。

ZFのADAS技術は、車両周辺の物体が危険をもたらすかどうかを評価する高度なソフトウェアとアルゴリズムに依存している。これらのインテリジェントシステムは、ドライバーの眠気や注意散漫を検出し、必要なアクションや警告、介入を決定する。

ZFのGSR対応ADAS技術には、センサー、ソフトウェア、自動ブレーキを組み合わせたインテリジェントシステムが含まれている。カメラやレーダーは、他の車両、歩行者、自転車などの障害物を検出し、速度標識や車線マークを監視する。タイヤ空気圧システムは、タイヤが適切に膨らんでいるかをチェックし、バーストのリスクを減少させる。

ZFの高速道路支援システムは、車線変更時に隣接車線の交通をモニターし、ドライバーが道路状況に注意を払うようにする。ドライバーが車線変更を希望する場合、システムは必要なチェックが行われたことを確認し、ターンシグナルが作動した後に自動的に車線変更を行う。

さらに、ZFの摩擦適応ADASは、センサーとクラウドベースのデータを使用して道路状況を推定し、車両間で情報を交換することで安全な運転を支援する。

ZFのトラックトレーラーリンクは、トレーラーの複数のカメラを使用してドライバーに死角を提供し、逆走支援と自動ブレーキ機能をサポートする。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  2. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  3. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  4. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
  5. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る