第5世代の「400Vインホイールモーター」英国企業が生産開始 800Vも年内発売へ

第5世代のインホイールモーターを英Protean Electricが生産開始
第5世代のインホイールモーターを英Protean Electricが生産開始全 5 枚

Protean Electric(以下、Protean)は7月16日、新世代のインホイールモーター「ProteanDrive Generation 5(以下、Gen 5)」の生産を開始した、と発表した。新型インホイールモーターは、性能、スケーラビリティ、コスト効率が向上しているという。

新世代のインホイールモーター「ProteanDrive Generation 5」

イギリスに本社を置くProtean Electricが設計、試験、生産する「Gen 5」のProteanDrive Pd18は、18インチのホイールパッケージ内に完全統合型インバーターを搭載し、全ての自動車およびモビリティ用途に適している。天津(中国)の製造施設から自動車メーカーなどに向けて出荷されている。

今回の生産開始と関連するIATF 16949認証は、Proteanが業界リーダーであることを裏付けるものであり、最も成熟した先進的なインホイールモーター製品のフルスケール工業化を示しているという。

Proteanの認証済みインホイールモーターは、自動車メーカーが製品を改善し、車内空間やエルゴノミクス、効率、安全性、性能を向上させることを可能にする。同社によると、「これにより、自動車メーカーの利益率と市場シェアが向上、技術が成熟し、コストが低減するにつれて、これらの利点はより多くの車両メーカーをインホイールモーターの大規模採用へと導くことが証明されている」としている。

「Gen 5」Pd18は、様々なホイールサイズ、トルク、パワー能力に対応可能。統合型および分離型インバーターを採用した。400V製品は販売を開始しており、800V製品は2024年内に発売する予定だ。

Proteanは2024年初めにIATF 16949認証を取得し、Pd18はR85認証も受けている。Gen 5 Pd18は、BEDEOのReborn ElectricレトロフィットソリューションやConMetのPreset Plus Electric Hubゼロエミッション冷蔵トレーラーソリューションの一部として、主要顧客によって使用されている。

Protean Electricは、イギリス、中国、トルコ、アメリカに拠点を持ち、320以上の特許を保有している。同社は、ヨーロッパ全域でスマートで持続可能な交通ソリューションを提供するBEDEOグループの一員。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 「妄想が現実になった」トヨタがAE86のエンジン部品を発売へ…「復刻だけじゃない」その内容に驚きの声
  3. 「動画を観る」もっとも良い方法とは? トヨタ車純正ディスプレイオーディオ搭載車の場合は?[車内エンタメ最新事情]
  4. レクサス『IS』改良新型、米国はハイブリッドなし..V6ガソリンだけを設定
  5. ヤマハの3輪スクーター『トリシティ』が進化! SNSでの注目は「デザイン」と「屋根が付くか」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る