いすゞ自動車は8月7日、2025年3月期(2024年度)第1四半期決算を発表した。決算実績では減収増益だった。LCVのグローバル販売台数が対前年同期比マイナス24%と、大幅減少しているものの、価格対応の推進や円安の影響により増益とした。
なお「CV=Commercial Vehicle」はトラックおよびバスの総称、「LCV=Light Commercial Vehicle」は1トン積みピックアップトラック、およびそれをベースにしたPPV(Pick-up Passenger Vehicle)の総称で、主にタイを拠点に生産・輸出されている。
●販売台数実績
グローバル販売台数は12万6000台で、前年同期比24%の減少となった。CVは7万台でマイナス2%、LCVは5万6000台でマイナス40%だった。
CVは国内1万8000台(プラス3%)、海外5万2000台(マイナス4%)だった。国内販売は、普通トラックは先期から若干の増加、小型トラックは先期並で推移した。国内シェアは普通38.6%、小型38.4%と、いずれも先期並で推移。
LCVは厳しい市況と、タイ国内向けの在庫調整により大幅に減少した。タイ国内向けの販売台数は7000台で81%減少し、輸出は4万9000台で15%減少した。タイ向けは販売サイドで在庫調整を実施しており、実需以上に実績は減少している。タイ全需は36%減少と厳しい市況だ。シェアは他社の新型車投入効果もあり減少した。タイでの生産台数はタイ国内向けを中心に大幅減。