はとバス、新デザインの2階建てオープントップバス導入…みんなを「結ぶ」

新デザインのはとバス2階建てオープントップバス『エクリプス・ジェミニ3』
新デザインのはとバス2階建てオープントップバス『エクリプス・ジェミニ3』全 22 枚

東京を中心に定期観光バスを運行するはとバスは、2階建てオープントップバス『エクリプス・ジェミニ3』の新グラフィックス車両を2台導入した。新車両は8月3日より「TOKYOパノラマドライブ」コースなどで運行を開始している。

今回の新デザインは、群馬県の中央情報大学校で行なわれたデザインコンテストで選ばれた。8月10日「はとの日」には、デザイナーの野勢茉美さんを乗せた新デザインの車体483号車が、コース番号A1301「『2階建てオープンバス』TOKYOパノラマドライブ(レインボーブリッジ&銀座)」東京駅丸の内南口16時00分発の便で運行された。

野勢さんは新デザインのテーマは「結ぶ」だという。2階の赤と青と黄色のマーブル柄は、赤が東京タワー、青が東京のスタイリッシュさを意味し、はとバスのテーマカラーである黄色とマーブル柄で組み合わせることで「観光」を意味するという。1階の緩やかなカーブは、はとバスが世界の国の人々を「結ぶ」きっかけになることを表している。

野勢さんは「紙の上でデザインしていた時は小さいサイズだったので、本物は迫力が違う。達成感がある」と感想を述べる。実はコンテストは3年前だったそうで、その意味でも達成感を感じたことだろう。

はとバスは、イギリスのバスメーカー、バンフォード・バス(ブランド名:ライト・バス)との共同開発により、2021年3月にエクリプス・ジェミニ3を日本で初めて導入した。2階建てオープントップバスを用いたバスツアーははとバスの主力商品となっているが、国内メーカーは2階建てバスの製造を中止していていたことから、海外メーカーとの共同開発となった。今回の2台を含め、同型車は計5台となり、はとバスのオープンバスは7台体制となった。

多くの2階建てオープントップバスは、観光バス向けに製造された車両の屋根を撤去して改造したものだが、エクリプス・ジェミニ3はロンドンの路線バス向けに製造された車両がベースだ。後輪が1軸で、はとバスの一般車両と同程度の小回りがきくため、都内の走行に適している。また、ガイド席が最後列に配置されており、バス正面の景色を楽しむことができる。雨天対策の「幌」がコンパクトに畳めるようになったため、最後部の幌の下をガイド席とした模様。シートは防水性に優れ、リサイクル可能な素材を使用している。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 電動モビリティ「ブレイズ」、名古屋本社で試乗体験会開催へ…新商品「スタイル e-バイク」も
  2. レクサス『LM』対抗!これがメルセデスベンツ最高級ミニバン、『Vクラス』後継の最終デザインだ
  3. トヨタの新型『ヤリスセダン』がタイで登場!「アティブ HEV」にはGRスポーツも
  4. 販売わずか3年の希少車種、「角目」のいすゞ『117クーペ』【懐かしのカーカタログ】
  5. 「完璧なフルモデルチェンジ」三菱『デリカミニ』が2代目に! 可愛さも機能も大幅進化で「後世に受け継がれる名車」と話題に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る