「ワールド・スーパー・スペシャルティーズ誕生」スープラの原点、『セリカXX』登場の衝撃【懐かしのカーカタログ】

トヨタ・セリカXX(初代)当時のカタログ
トヨタ・セリカXX(初代)当時のカタログ全 9 枚

日本名『セリカXX』の2代目は、初代が“風のセリカ”と呼ばれた2代目『セリカ』の登場から1年のタイムラグがあっての登場だったが、3代目セリカと同時に1981年7月に姿をあらわした。

トヨタ・セリカXX(初代)当時のカタログトヨタ・セリカXX(初代)当時のカタログ

手元に当時のディーラーで配布された簡易カタログがあるが、開くと「ワールド・スーパー・スペシャルティーズ誕生。いま、新セリカは3つの主張を持って世界へ発進する。」のコピー。セリカXXは4気筒のセリカLB(リフトバック)、セリカクーペに対して6気筒エンジンを搭載する点を特徴とした。

トヨタ・セリカXX(初代)当時のカタログトヨタ・セリカXX(初代)当時のカタログ

スタイリングは4気筒系をベースにロングノーズ化。ホイールベースは4気筒系の2500mm+115mmの2615mmの設定。セリカLBと比較するとわかりやすかったが、Aピラーから後ろは基本的に共通の造形が与えられ、伸ばされたノーズの先端に、セリカXXはフルリトラクタブルヘッドライト(カタログ上の呼称は“ライズアップライト”)を備え、ノーズの低さを強調した。ドアミラー認可前で、その部分にはベンチレーターを備えた。

トヨタ・セリカXX(初代)当時のカタログトヨタ・セリカXX(初代)当時のカタログ

6気筒エンジンには当初『ソアラ』にも搭載した2.8リットルの5M-GEU型(170ps/24.0kg-m)と、2リットルの1G-EU型(125ps/17.5kg-m)を設定。さらに登場翌年の1982年には2リットルターボのM-TEU型(145ps/21.5kg-m)とツインカム24バルブの1G-GEU型(160ps/18.5kg-m)も追加された。

トヨタ・セリカXX(初代)当時のカタログトヨタ・セリカXX(初代)当時のカタログ

エレクトロニックディスプレイメーター、クルーズコンピュータ、8ウェイアジャスター付きスポーツシート、スーパーサウンドシステム、ミシュランXVSタイヤなど、心弾まされる装備、仕様の数々も魅力を放った。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  4. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る