BYD、ヨーロッパデザインの新型電動トラック『ETH8』発表…IAAトランスポーテーション2024

BYDの新型電動トラック『ETH8』
BYDの新型電動トラック『ETH8』全 2 枚

BYDは9月17日、ドイツで開幕した「IAAトランスポーテーション2024」において、新型電動トラック『ETH8』を発表した。

19トンのBYD ETH8は、先進技術と多用途性、実用性を兼ね備えた新型電動トラック。多目的シャシーは物流や衛生業務に最適で、他の輸送要件にも対応可能。BYDの高度に統合されたeトラックプラットフォーム上に構築され、安全性、性能、効率性を追求している。

ETH8は、ヨーロッパ市場向けにデザインされた。BYDのデザインディレクターであるヴォルフガング・エッガーが手がけたアイコニックなXフロントフェイスとダイビングウエストラインが特徴で、エンジェルアイと呼ばれる低エネルギーヘッドライトが優れた視認性を提供する。

広々としたキャビンは、快適さと操作の利便性を追求した設計で、10.1インチの大型ディスプレイが運転手の周囲に配置され、計器類の視認性を確保している。長距離運転に対応するための寝台も備えている。

BYDは、自社で開発したパワートレインシステム、パワーバッテリー、車載半導体、モーターおよびモーターコントローラーシステムを統合したeトラックプラットフォームを用意している。革新的な5-in-1コントローラーを採用し、性能と効率を最適化している。メンテナンスが容易で、ダウンタイムとコストを削減する。

また、eアクスルは2速ギアボックスとバッテリーを組み合わせ、エネルギー効率を90%以上向上させる。回生ブレーキも搭載し、エネルギー需要を最適に制御する。

安全性も向上しており、BYDの29年にわたるパワーバッテリー開発経験を活かしたリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーを採用。従来のリチウムイオンバッテリーに比べて安全性と安定性が高く、環境にも優しいという。

ETH8は、優れた機動性と静粛性を持ち、多用途に対応する。2つのホイールベースオプションがあり、ニーズに合わせて選択可能。4速ギアボックスは電動トラックに効率的なパフォーマンスを提供する。

大容量バッテリーは、20%から100%まで2時間以内に充電可能で、航続距離は250km。様々な充電ソリューションが提供され、最大限の利便性を実現する。

《森脇稔》

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