長距離輸送も電動トラックで、メルセデスベンツの新型『eアクトロス600』11月から量産へ

メルセデスベンツの新型電動トラック『eアクトロス600』(IAAトランスポーテーション2024)
メルセデスベンツの新型電動トラック『eアクトロス600』(IAAトランスポーテーション2024)全 4 枚

ダイムラー・トラックは、「IAAトランスポーテーション2024」において、メルセデスベンツのドイツ・ヴェルト工場で11月末から、新型電動トラック『eアクトロス600』の量産を開始すると発表した。

eアクトロス600の最初の顧客向け車両は、2024年内に生産および登録される予定。マンハイム、カッセル、ガッゲナウのダイムラー・トラック工場も重要な役割を果たしており、これらの工場は電動アクスル、トランスミッション部品、前部ボックスなど、eアクトロス600のバッテリー電動駆動に必要なコンポーネントを供給する。

2023年末に先行予約が開始されて以来、ダイムラー・トラックは既にeアクトロス600の注文を2000台受けており、さらに4桁の数にのぼる意向書も受け取っている。

メルセデスベンツ eアクトロス600メルセデスベンツ eアクトロス600

eアクトロス600は、バッテリー電動トラックとしての性能と持続可能性を両立させることを目指しており、ダイムラー・トラックの電動化戦略の一環として重要な位置を占めている。これにより、同社は持続可能な輸送ソリューションの提供を強化し、業界全体の電動化を推進することを目指している。

800ボルトの電動アクスル、2つの電動モーター、4速トランスミッションを搭載しており、長距離輸送に特化して設計されている。電動モーターは連続出力400kW、最大設計速度600kWを生成する。また、予測パワートレイン制御(PPC)クルーズコントロールとトランスミッション制御システムが搭載されており、地形や道路レイアウト、交通標識を考慮して最も効率的な運転スタイルを実現する。

eActros 600には、各207kWhのバッテリーパックを3つ搭載し、総容量は621kWhに達する。長寿命のリチウム鉄リン酸塩セル技術が採用された。CCS充電に加え、将来的にはメガワット充電(MCS)にも対応予定。約30分で20%から80%まで充電可能だ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』が日本導入…6月の新型車ランキング
  2. アルファロメオの新型SUV『ジュニア』日本発売に、「420万円はリーズナブル」「マジで美しい」など反響続々
  3. トランプ関税に「ジタバタしない」姿勢のトヨタも、米国市場で7月1日から値上げ[新聞ウォッチ]
  4. クーペSUVに進化! アルファロメオ『ステルヴィオ』次期型を完全プレビュー
  5. 【ダイハツ ムーヴ 新型試乗】「カッコよさ」盛り込んだ軽ハイトワゴンの逆襲…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る