トヨタも五輪・パラの最高位スポンサー終了、豊田会長が自社メディアで正式表明[新聞ウォッチ]

トヨタが五輪・パラの最高位スポンサー終了を正式表明。写真は「東京2020オリンピック」聖火ランナーをつとめた豊田章男氏(2021年)
トヨタが五輪・パラの最高位スポンサー終了を正式表明。写真は「東京2020オリンピック」聖火ランナーをつとめた豊田章男氏(2021年)全 1 枚

国際オリンピック委員会(IOC)と結んでいる五輪・パラリンピックの最高位スポンサー契約について、すでに公表したパナソニックホールデングスに続いて、トヨタ自動車も今夏のパリ五輪を最後に更新せずに、期限を迎える今年限りで終了すると正式に発表した。

豊田章男会長が自社メディア「トヨタイムズ」の配信動画で表明したもので、きょうの朝日なども追随して「IOC最高位スポンサー、トヨタ終了表明、豊田会長『1業種1社ルール自動車業界に合わない』」などのタイトルで取り上げている。

トヨタは2015年から24年までの10年契約で五輪の最高位スポンサー契約を締結したが、豊田会長は契約終了について、一部スポンサーの意向で競技時間が夜遅くになるといった運営実態に「ギャップを感じた」と指摘。五輪を巡る政治色が強まっているとの見方も示し、「アスリート・ファースト(選手優先)なのか」と疑問を呈したという。

また、豊田会長は「1業種1社」というスポンサーのルールが「(それぞれのメーカーが)国を背負う自動車業界に合わない」とも語っていた。

豊田会長の指摘はどれも「御説御尤も」ではあるが、契約終了時点で内向きの自社ディアに愚痴っぽくつぶやくばかりでは説得力に欠く。「カネも出すが口も出す」という強い姿勢を示さなければ腐敗体質などによる地盤沈下も防げないだろう。豊田会長は“幻のモスクワ五輪”元アスリートでスポーツ競技に精通しており、余人をもって代えがたい人材だけに「五輪の改革」にも気概を持って取り組んでもらいたかったが…。

2024年9月27日付

●VW工場閉鎖揺れる独、経営陣「検討」労組と対立激化 (読売・8面)

●保有日産株5%ルノーが売却へ(読売・8面)

●世界が競合東京ゲームショウ、12万円PS 対PC勝算は(朝日・6面)

●IOC最高位スポンサー、トヨタ終了表明、豊田会長「1業種1社ルール自動車業界に合わない」 (朝日・7面)

●H2A打ち上げ成功,49号機、高い信頼性実証(産経・24面)

●連結外れ金属片が原因か、東北新幹線、JR東「スイッチ誤作動」 (東京・20面)

●グッドスピード、加藤社長が退任(日経・15面)

●ガソリン3週連続上昇、店頭174.7円 (日経・19面)

《福田俊之》

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