自動車運搬船のEV火災対策で認定、「POSITIVE CHALLENGER」号、AIカメラで煙や熱を検知

EV火災対策で認定された自動車運搬船「POSITIVE CHALLENGER」
EV火災対策で認定された自動車運搬船「POSITIVE CHALLENGER」全 1 枚

日本海事協会(ClassNK)は、自動車運搬船「POSITIVE CHALLENGER」に対し、電気自動車(EV)海上輸送のための追加の火災安全対策が講じられた船舶であることを示す船級符号の付記(ノーテーション)「AFVC (FD)(EV)」を付与した、と発表した。

電気自動車火災は鎮火の困難さや再発火のリスクが指摘されており、各船会社などが対策を進めている。ClassNKはこうした取り組みを支援すべく「電気自動車安全輸送ガイドライン」を発行し、5種類の「AFVC」ノーテーションを各安全措置に応じて定めている。

今回「POSITIVE CHALLENGER」に付与されたFD(Fire Detection)は、早期に電気自動車の異常や火災、火災車両の特定に寄与する有効な対策を講じられた船舶に対し付与されるものだ。この船にはAIカメラによる煙検知、熱感知、温度急上昇検知の3つの異常検知機能が備わっている。これらの機能により、可燃性ガスの発生や、車両ボディの温度上昇といった異常を検知した場合、船上の乗組員に警報を発信できる。

ClassNKは、これらの機能により、従来の煙探知器よりも早い段階で火災車両の発見・特定につながることを評価した。同協会は、電気自動車海上輸送に対する火災安全対策に向けた関係者の取り組みに対して、適切な基準策定や審査を通じた貢献に引き続き努めていく。

自動車業界では電気自動車の普及が進んでおり、海上輸送における安全対策の重要性が高まっている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スバル クロストレック S:HEV 新型試乗】ストロングハイブリッドになっちゃって大丈夫なの?…岩貞るみこ
  2. トヨタとパナソニックの合弁、新型リチウムイオン電池生産開始…レクサス『RZ』やスバル『ソルテラ』に搭載
  3. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  4. 「さよなら50cc」歴史に敬意を込めたホンダ公式「50ccバイク」ロゴTシャツ発売
  5. パイオニア、『プリウス』『ジムニー』『スペーシア』専用カーオーディオ取付キット3機種を発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る