ホンダ版も存在した、初代『ディスカバリー』が登場してから早33年【懐かしのカーカタログ】

ランドローバー・ディスカバリー(初代)当時のカタログ
ランドローバー・ディスカバリー(初代)当時のカタログ全 9 枚

初代ランドローバー『ディスカバリー』が登場したのは1989年のフランクフルトショー。なので今年で35年になる。日本市場には1991年にお目見え、ついこの間のことのよう(!)だが、それでももう33年経つ。

当時の本国のラインアップでいうと『レンジローバー』と『ディフェンダー』の間を埋めるモデルとして登場。ボックス構造のスチール製ラダーフレームをはじめベースはレンジローバーのそれを活かし、ホイールベースはレンジローバーの標準ボディと同じ2540mm。

ランドローバー・ディスカバリー(初代)当時のカタログランドローバー・ディスカバリー(初代)当時のカタログ

ただしサスペンションは、空気バネを使うレンジローバーに対して、コイルスプリング(フロントはシングルレート、リヤはプログレッシブレート)と油圧式同軸2重ショックアブソーバーの組み合わせに。フロント/リヤとも、いわゆる車軸式を採用、ホイールストロークを大きくとり、悪路走破性にも優れている点もレンジローバーと同じだった。

ステップドルーフと呼ばれた、段付きのルーフ形状はスタイル上の特徴のひとつだったが、このルーフ部分を除いてボディにはアルミを採用、ドアはレンジローバーのそれと共通。ボディタイプには3ドアと5ドアの2タイプを用意した。

ランドローバー・ディスカバリー(初代)当時のカタログランドローバー・ディスカバリー(初代)当時のカタログ

登場時のエンジンにはレンジローバーと同様のV8 OHV(排気量は3530cc、150ps/26.3kgm)と直4 OHVのインタークーラー付きターボチャージドダイレクトインジェクションディーゼル(2490cc、110ps/27.0kgm)を搭載。V8は4速AT、ディーゼルには5速MTが組み合わせられた。駆動方式はフルタイム4WD、High/Low切り換え式のトランスファーギヤボックスを装備した。

ロードクリアランスは210mmとし、渡河水深限界は500mm、さらに最大登坂角度は45度と、オフロード性能の高さはランドローバー車の名に恥じないものでもあった。

ランドローバー・ディスカバリー(初代)当時のカタログランドローバー・ディスカバリー(初代)当時のカタログ

運転席は視界のいいコマンドポジション、後席は前席より着座位置を高くし、前方視界を確保。さらにルーフ両サイドには、室内を明るくするアルパインライトを呼ばれる小窓を備えた。当初はホンダから『クロスロード』の名でも販売された。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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