「EV時代の1リッターカー」メルセデスベンツ『CLA』新型、800Vシステム採用で超急速充電にも対応

メルセデスベンツ CLA 新型のプロトタイプ
メルセデスベンツ CLA 新型のプロトタイプ全 8 枚

メルセデスベンツは11月18日、新型『CLA』に次世代のEV向けプラットフォーム「MMA」を初採用すると発表した。この新モデルは、同社の電動化戦略における重要な一歩となるという。

新型CLAの最大の特徴は、800Vの電気システムを採用したことである。超急速充電に対応することで充電時間が大幅に短縮され、10分の充電で300kmの走行が可能となった。また、1回の充電で750km以上走行できる航続性能を実現している。

エネルギー効率も高く、消費量は12kWh/100kmとなっている。これは、電気自動車時代の「1リッターカー」とも言える水準という。

メルセデスベンツ CLA 新型のプロトタイプメルセデスベンツ CLA 新型のプロトタイプ

新型CLAには、メルセデスベンツが新たに開発した電気駆動ユニット「EDU 2.0」が搭載されている。このユニットは、後輪駆動を基本とし、必要に応じて前輪も駆動する4MATICシステムを採用している。これにより、優れた走行性能と効率性を両立させている。

EDU 2.0の特徴は、高性能な永久磁石同期モーター(PSM)と、シリコンカーバイド(SiC)インバーターを採用していることだ。これらの技術により、高いトルクと最高速度、そして実走行時の効率性を実現している。

バッテリーにも新技術が採用されている。従来のグラファイト負極に酸化ケイ素を添加することで、重量あたりのエネルギー密度を20%向上させた。また、原材料の使用量を最適化し、特にコバルトの使用量を大幅に削減することで、サステナビリティにも配慮している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ベントレー史上最大のデザイン革命」初のコンセプトEVは、全長5m超えの3名乗りクーペ
  2. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  3. まさに水上のスポーツカー!ブラバスの「電動ジェットボード」登場、世界77台限定で340万円
  4. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  5. レクサス『LBX MORIZO RR』、イエロー映える限定車「Original Edition」価格は730万円
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る