パテント・リザルトは11月20日、「自動車部品業界」の特許を対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した『自動車部品 特許資産規模ランキング2024』をまとめた。集計の結果、1位:デンソー、2位:日立ASTEMO、3位:住友電装となった。
パテント・リザルトでは、2023年4月1日から2024年3月末までの1年間に登録された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いた評価を行い、企業ごとに総合得点を集計した。
1位:デンソーの注目度の高い特許としてパテント・リザルトは、「緊急車両の接近を車両の乗員に知らせることができる画像処理装置」や「車載カメラの画角内に複数の乗員が映り込む場合でも、特定の乗員を適切に検知可能な状態監視装置」に関する技術を挙げる。
2位:日立ASTEMOでは「人体および環境への影響が懸念される6価クロムを使用せず、3価クロムを用いた高硬度・低摩擦力の緩衝器」や「複数回の減衰力の変化でドライバーへの報知機能(体感)をより改善できる車両用制御装置」に関する技術などが注目度の高い特許だという。
3位:住友電装の注目度の高い特許には「通信性能の低下を防止する高速通信用のシールド導電路」や「組み立てが容易であり、設計変更の自由度が高い電気ユニット」などに関する技術がある。
4位:矢崎総業は「耐衝撃性に優れた保護機能を有する信頼性の高い電気接続箱」、5位:アイシンは、トヨタ自動車と共同保有の「障害物が存在する場合でもスロープを展開可能な車両用スロープシステム」が、注目度の高い特許だ。