ソニー、移動をエンタメに変える「MR Cruise」事業化…あらゆる車両に搭載可能に

沖縄県北谷町で夜間運行する、ヤマハ発動機とソニーの共同開発によるエンタメ自動走行車両『SC-1』
沖縄県北谷町で夜間運行する、ヤマハ発動機とソニーの共同開発によるエンタメ自動走行車両『SC-1』全 3 枚

ソニーグループは11月22日、複合現実(Mixed Reality)技術を活用した新サービス「MR Cruise(MRクルーズ)」の事業化し、サービスを開始したと発表した。

これは、ヤマハ発動機との共同開発による「Sociable Cart(ソーシャブルカート):SC-1」で運用してきた複合現実体験を発展させたものだ。

SC-1は、車内のモニターに周囲の環境を捉えた映像とCGを重ね合わせることで、従来の車窓をエンターテインメント空間に変貌させる技術を搭載している。これにより、乗員は移動自体をより楽しむことができるようになる。これまでゴルフ場や植物園、公園、ショッピングモールなど、多様な場所で展開され、累計2万人以上が乗車体験をしてきた。

MR Cruiseは、この複合現実体験をSC-1にとどめることなく、タクシーやバス、電車など、あらゆる車両に搭載できるコンテンツサービスとして展開される。ソニーグループは、SC-1開発で培った技術を多様な場に展開し、「すべての移動を楽しい移動へ」進化させていく。

この新サービスの登場により、日常の移動がエンターテインメント体験へと変わる可能性が広がった。例えば、通勤や通学の車窓に仮想の景色や情報が重ね合わされ、退屈な移動時間が楽しいものに変わる。また、観光地での移動においても、歴史的な風景の再現や、関連情報の表示など、より豊かな体験が提供される可能性がある。

ソニーグループの今回の発表は、モビリティ産業とエンターテインメント産業の融合を示している。

《森脇稔》

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