日産『リーフ』次期型はAWDクロスオーバーに進化! 初のデュアルモーター搭載も

日産 リーフ 次期型のプロトタイプ
日産 リーフ 次期型のプロトタイプ全 24 枚

日産は現在、『リーフ』の次期型を開発中で、コードネーム「PZ1L」と呼ばれる最新プロトタイプをカメラが捉えた。現行はコンパクトな5ドアハッチバックのEVだが、次期型ではよりスポーティな「クロスオーバークーペ」に生まれ変わることが判明している。

リーフは2010年に、世界初の5人乗りEVとして発売され、2019年にはEVとして史上初の40万台に到達する人気モデルに成長した。現行型となる第2世代は2017年から販売されており、次期型は8年ぶりのフルモデルチェンジとなるが、最大の注目は、現行のファミリー向けハッチバックボディを捨て、クロスオーバークーペになることだ。

日産は2021年末、新しい電気自動車のコンセプトカー4車種を発表、そのうちの1台である『チルアウト』が次期リーフを示唆しているといわれる。チルアウトは格納式のステアリングホイールとペダルを装備して、自動運転の未来というアイデアを描くことに重点を置いていたいっぽう、全体的な形状とスタイリングの多くは現代の量産車に適用できるほどシンプルだ。

スクープ班が捉えたプロトタイプは、チルアウトと非常に似たプロポーションを持っているが、広範囲にわたるボディクラッディングとビニールが実際の形状の多くを隠している。画像から量産型のディテールを見極めるのは困難だ。

それでも、チルアウトと同様のフロントエンドが適用され、2つのヘッドライトクラスターを接続する全幅のLEDストリップがあるように見える。リアセクションでは、いくつかの角度からファストバック・プロフィールルが確認でき、テスラ『モデルY』を連想させる。寝かされたリアウィンドシールドのすぐ後には引き締まったリアエンドが見てとれる。また、LEDテールの全体的な形状とクラスターの配置も、チルアウトからの影響だろう。

日産 リーフ 次期型のプロトタイプ日産 リーフ 次期型のプロトタイプ

次期リーフのプラットフォームは、ルノー日産三菱アライアンスの「CMF-EV」を使用する可能性が高い。このプラットフォームは、日産の『アリア』やルノー数車種の骨格となっているほか、今後発売されるアルピーヌ『A390』とも共有する。これにより、次期型はリーフとして初めてデュアルモーターセットアップが可能になるが、ラインナップのベーシック仕様はシングルモーターが予想される。

また、全輪駆動AWDがオプション設定される可能性があり、理論的には、出力400ps以上が期待できる。ただしリーフは手頃なEVとして企画されているため、標準仕様のパフォーマンスがそこまで上げられることはなさそうだ。高性能仕様はNISMOバージョンとしての導入が濃厚だ。

次期型リーフのワールドプレミアは、2025年内と予想。早ければ 2025年3月に英国のサンダーランド工場で生産が開始されるはずだ。

《APOLLO NEWS SERVICE》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ショッピングセンターに320台の名車・旧車が大集結…第5回昭和平成オールドカー展示会
  2. 日産がエルグランドなど新型4車種投入へ…NISSAN START AGAIN
  3. 『V』クラスより上級のミニバンか? メルセデスベンツが2026年に『VLE』『VLS』導入へ…上海モーターショー2025
  4. 「通勤とか買い物にちょうどよさそう」オシャレ系特定小型原付『ウォンキー』にSNSでは反響
  5. WRCの直4エンジンから生まれたV8ターボ、ルマン参戦へ一歩 ジェネシス「初始動に成功」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 東レ、偏光サングラスでの利用を可能にする新たなHUD技術を開発…フロントガラス全面展開も視野に
  2. AI家電を車内に搭載!? 日本導入予定の新型EV『PV5』が大胆なコンセプトカーに
  3. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
  4. AI導入の現状と未来、開発にどう活かすか? エンジニアの声は?…TE Connectivityの独自リポートから見えてきたもの
  5. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
ランキングをもっと見る