【スズキ フロンクス 新型試乗】クラスレスな味わいとアフォーダブルな価格設定…島崎七生人

スズキ・フロンクス
スズキ・フロンクス全 15 枚

「僕自身、クーペライクが好きなので思いのままにデザインできた」とは、『フロンクス』のエクステリア・デザインのまとめ役であり“採用案”を創出した加藤正浩さんの言葉。つまりデザイナーにとっても自信作であるのが、このクルマというわけだ。

【画像全15枚】

注目すべきは4mを切る全長で、かつSUVとしては低めの全高1550mmを実現している点。フード前端を可能なだけ前方に延ばし、テールゲートも寝かせルーフも低くキレイに描くことで、シュッと前後に伸びやかなフォルムを実現。ダブルフェンダーと呼ぶ、ショルダー部から1度折り返して膨らませ直した前後フェンダーの構え、スタンスのよさもスリムな上屋を引き立てる。

視覚的重心高が上げられたリヤエンドにより、斜め後方から眺めた時の前進感も見落とせない。ボディ色は2トーン含め全9色の設定。筆者は試乗車(写真)のセレスティアルブルーパールメタリック(モノトーン)の、深みがありつつ艶やかなブルーが気に入った。

スズキ・フロンクススズキ・フロンクス

インテリアはCFM(カラー・フィニッシュ・マテリアル)領域に力が入れられている。ボルドーの内装色、高輝度シルバーの加飾などで落ち着きと“いいもの感”を表現。確かに実車に乗り込むと、各部の触感も条文な上質感があり、クラスレスな味わいがある。なお前後ともシートクッションの出来栄えが秀逸で着座感がいいところも印象的だ。深さが2段階に調節可能なトランクスペースもシンプルで扱いやすい。

走りは言葉で表わすと、快活に意のままの走りが愉しめる……といったところ。2WDと日本専用の4WDとでは、車重、足回りの設定の差から厳密に言えば、2WDでは軽快な味わい、4WDはそれよりタイヤの接地感のある印象をもつ。1.5リットルエンジン+6速ATも無理なくこのクルマを走らせてくれる。乗り味もフラット感が実感できる。

また最小回転半径4.8mの小ささは、フロンクスの大きな武器のひとつ。手狭な場所でも実に扱いやすい。(かつてのスティーブ・ジョブズ風にいうと)それともうひとつ、電動パーキングブレーキを始めとした充実した機能・装備類(カタログの主要装備表の項目数は全体で142項目。うち安全装備/メカニズムは65項目)が与えられた上で2WD車254.1万円、4WD車273.9万円の価格設定は実にアフォーダブルだ。

スズキ・フロンクススズキ・フロンクス

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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