日産自動車、NFTを活用した新サービス「NISSAN PASSPORT BETA」を開始

日産自動車、NFTを活用した新サービス「NISSAN PASSPORT BETA」を開始
日産自動車、NFTを活用した新サービス「NISSAN PASSPORT BETA」を開始全 5 枚

日産自動車はNFT(非代替性トークン)を活用した新たなユーザー向けサービス「NISSAN PASSPORT BETA」を発表した。このサービスは、NFTをユーザーIDとして活用する「MEMBERSHIP NFT」を軸に、コミュニティとリワードプログラムという2つのサービスを提供する。


NISSAN IDをNFT化

NFTとはWeb3技術の一つであり、ブロックチェーン技術を用いてデジタルデータの所有権や唯一性を保証する仕組みだ。これにより、デジタルアートや音楽、さらにはサービス利用権などに希少性を付加することが可能となる。今回「NFT」と呼んでいるのは、このNFTの仕組みによって所有者や希少性を保証されたIDとそのIDの存在を現すデジタル画像を指す。

「NISSAN PASSPORT BETA」のMEMBERSHIP NFTは、日産グループの共通会員IDである「NISSAN ID」をNFT化したものであり、デジタル証明書として機能する。これにより、顧客と日産との関係性を可視化し、特別な体験へのアクセスを可能にする、としている。

提供されるNFTは以下の4種類となる。

  • FUTURISTIC: 未来志向のイノベーター向け

  • PERFORMANCE: 圧倒的な走行性能を追求する愛好家向け

  • CLASSIC: 永遠の名車を愛する層に向けたもの

  • SMART LIFE: スマートなカーライフを追求する層向け

これらのNFTは、各タイプのテーマに応じたデザインが施されており、利用状況に応じてデザインが進化する仕組みとなっている。なお、今回のMEMBERSHIP NFTは5523名に抽選で提供される予定で、この数字は「GO! GO! 日産」のメッセージにちなんだものだ。

Discordの活用とリワードプログラム

コミュニティ運営は、主にチャットツール「Discord」を活用する。Discordは、もともとゲーマー向けに開発されたサービスだが、近年では企業間の連携ツールやファンコミュニティの運営にも広く利用されている。日産はこのプラットフォーム上で、ユーザー同士が交流し、助け合える場を提供するだけでなく、顧客と日産が共創できる場としての利用を目指している。

Discordのコミュニティは誰でも参加可能だが、MEMBERSHIP NFTやNISSAN IDを持つメンバー限定のチャンネルや企画も用意される予定だ。


《根岸智幸》

メディアビジネスコンサルタント、ソフトウェアエンジニア、編集者、ライター 根岸智幸

メインフレームのOSエンジニアを皮切りに、アスキーで月刊アスキーなど15誌でリブート、リニューアル、創刊を手がける。クチコミグルメサイトの皮切りとなった「東京グルメ」を開発し、ライブドアに営業譲渡し社員に。独立後、献本付き書評コミュニティ「本が好き!」の企画開発、KADOKAWA/ブックウォーカーで同人誌の電子書籍化プロジェクトなど。マガジンハウス/ananWebなどWebメディアを多数手がけ、現在は自動車とゲーム、XRとメディアビジネスそのものが主領域。 ・インターネットアスキー編集長(1997-1999) ・アスキーPC Explorer編集長(2002-2004) ・東京グルメ/ライブドアグルメ企画開発運営(2000-2008) ・本が好き!企画開発運営(2008-2013) ・BWインディーズ企画運営(2015-2017) ・Webメディア運営&グロース(2017-) 【著書】 ・Twitter使いこなし術(2010) ・facebook使いこなし術(2011) ・ほんの1秒もムダなく片づく情報整理術の教科書(2015) など

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