日本のEVオーナーに聞いてわかった、軽EVと登録車EVで大きく違う利用実態…J.D. パワー調査

日産の軽EV「サクラ」(参考画像)
日産の軽EV「サクラ」(参考画像)全 3 枚

J.D. パワー ジャパンは12月13日、2024年日本EVエクスペリエンス(EVX)オーナーシップ調査の結果を発表した。

この調査は、2021年1月から2024年3月に初度登録された電気自動車(EV)およびプラグインハイブリッド車(PHEV)のユーザーを対象に、満足度や保有体験を聴取するもので、日本では初の実施となる。

調査結果によると、軽EVと登録EVの保有環境や利用実態には大きな違いが見られた。軽EVユーザーの91%が戸建て住宅に住み、65%が複数の車両を保有している。一方、登録EVユーザーではそれぞれ80%と54%だった。軽EVは日常生活の移動手段としての利用が中心で、登録EVは長距離利用も多い。

また、ガソリン車やハイブリッド車からEVに買い替えたユーザーの多くが維持費の低減を実感している。軽EVでは75%、登録EVでは71%が維持費が安いと回答し、次回もEVを購入する意向が高い。

一方で、バッテリーの劣化が満足度に影響を与えている。登録EVユーザーの19%が航続距離の短縮を感じており、保有期間が長くなるほどその割合が増加する。バッテリー劣化の改善は今後の課題だ。

この調査は、EV市場の拡大に向けた重要な示唆を提供している。特に、初めてのEV購入者を増やすことが市場拡大の鍵となる。

《森脇稔》

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