中国の電池大手のCATLは、EV用の標準バッテリー「#20」と「#25」を発表した。これは、電気自動車のバッテリー交換の標準化に向けた画期的な一歩となるという。
CATLは、新エネルギー技術のグローバルリーダーとして、誰もが電化の恩恵を受け、持続可能な発展に参加できる新エネルギーエコシステムの構築を目指している。自動車メーカーや金融機関、保険会社、Eコマースプラットフォームなど、約100社のパートナーと協力し、ユーザーに「より簡単で、安全で、コスト効率の高い」電気自動車の利用体験を提供するための公共サービスプラットフォームの創出を目指している。
発表された2つの標準バッテリー「#20」と「#25」は、リン酸鉄リチウム(LFP)とNMCの2種類の化学系統を用意し、ユーザーのニーズに応じて異なる容量とエネルギー密度を選択できる。
CATLのバッテリー交換部門CAESのヤン・ジュンCEOによると、#20のLFPバージョンは42kWhの容量で400kmの航続距離、NMCバージョンは52kWhで500kmの航続距離を実現する。#25のLFPバージョンは56kWhで500km、NMCバージョンは70kWhで600kmの航続距離を実現する。これらの標準バッテリーは、それぞれA0クラスとA/Bクラスの車両に適しているという。
◆3万か所のバッテリー交換ステーション構築へ
CATLは、バッテリー交換ネットワークの構築に関する明確なタイムラインを示している。2025年までに1000か所のChoco-Swapステーションを建設し、香港とマカオにも展開する計画だ。中期計画では、パートナーと共同で1万か所のステーションを建設する。エコシステムの拡大と社会全体の努力により、将来的には3万か所のChoco-Swapステーションが設置される見込みだ。