1月22日から東京ビッグサイトで開催中のオートモーティブワールド2025に、レスポンス(イード)がブースを出している。レスポンスが自動車関係のイベントに参加するのは初めてではないが、「レスポンスビジネス」としての展示会出展は初となる。
業界の変革期の影響は、当然メディアにも及んでいる。自動車メディアは、カーオーナーや消費者に向けたものがほとんどだ。だが、自動車の産業構造やビジネスモデルが変わりつつある現在、業界向けの情報、コンテンツは新しい役割や意味を持つようになってきているようだ。レスポンスビジネスがオートモーティブワールドに出展する狙いなどを聞いてみた。
ブースで対応したのは、イード メディア事業部 オートモーティブ事業部 釜田康佑プロデューサー。レスポンスは2024年10月、創設から25周年を迎えた。創刊当初からWebメディアとしてスタートした、自動車のネットメディアとしては草分け的存在だ。ネットの特性を生かした新車・新製品情報、メンテナンス情報、モータースポーツ、業界ニュースなどを幅広く展開してきた。オンラインメディアだったこともあり、車好き向けのコンテンツでも、OEMやサプライヤーのマーケティングや車両企画担当者、エンジニアの読者が多い。
近年、CASEやSDVといった自動車業界の変革によって、この傾向はさらに強まったという。現在は、「レスポンスビジネス」というブランドを立ち上げ、業界情報や技術情報を強化している。
レスポンスビジネスでは、オンラインセミナー、オンライン講座、ビジネスニュースレター、会員限定記事、各種市場調査レポートなどを提供している。セミナーは、日ごろの取材リソースを生かし、各分野の専門家、アナリスト、現役エンジニアなどによる実践的な内容が売りだ。近年ヒットしたのはEVの関連技術が基本から学べる「EVリスキリング講座」だという。30分単位のオンライン講座で、リスキリングでEV技術を学びたいエンジニアや、業界を目指す学生や新入社員などが自習できるオンラインコース教材だ。

これらのコンテンツ、サービスは会員登録すれば無料で閲覧、利用できるものもあるが、セミナーやレポートなどは原則として有料コンテンツとなる。業務に関連する情報、セミナーなので法人会員制度も用意されている。人数を指定して法人会員登録すれば、月額固定でセミナーや調査レポートが自由に閲覧・利用できる。契約人数は2人から登録可能。月額は一人当たり1万円から始まる。100人以上の契約なら一人当たり月5000円まで下がる。
新サービスである、オンライン講座を会社の教育コンテンツとして展開可能なeラーニングシステムの提供(法人会員のオプション提供)も始まった。教材コンテンツを会員がオンデマンドで視聴するのではなく、カリキュラムを組んで受講者管理、受講管理を行ったり、確認テストといった機能が実装される。
現在は「EVリスキリング講座」のeラーニングが受けられるが、今後SDV、ソフトウェア開発、自動運転、AIなどの講座も増やしていきたいとする。
(※本記事に記載の内容は2025年1月23日時点のものです)