『マツダ6』オーストラリアで22年の歴史に幕へ…電動化戦略を加速

マツダ6(オーストラリア仕様)
マツダ6(オーストラリア仕様)全 5 枚

マツダオーストラリアは、同国で22年間にわたり販売されてきた主力セダン『マツダ6』の販売を終了すると発表した。これに伴い、同社は電動化戦略をさらに強化していく方針だ。

マツダ6は、オーストラリアの自動車業界において象徴的な存在として知られている。2002年の発売以来、セダンとワゴンを合わせて約15万台が販売された。最も成功を収めた2005年には、年間販売台数が約1万5000台に達する記録を樹立している。

マツダオーストラリアのヴィネシュ・ビンディ社長は、「マツダ6は、現在のマツダブランドを形作る上で大きな貢献をした」とコメント。2002年の発売当時、同車はブランドにパラダイムシフトをもたらし、前輪駆動車のダイナミクスとドライバーの関与度において、すぐにベンチマークとして広く評価されるようになった、と振り返った。

近年、市場のSUV志向が強まる中でも、マツダ6は熱心な愛好家やドライビングを楽しむ人々から高い評価を受け続けてきた。その理由として、「人馬一体」の走りの哲学、時代を超越したデザイン、そして扱いやすさが挙げられている。

マツダオーストラリアは今後、電動化戦略をさらに強化していく。『CX-60』や『CX-80』といったプラグインハイブリッド車の投入、高効率なマイルドハイブリッドシステムの採用、さらに顧客ニーズに合わせた内燃機関の改良など、多様なアプローチを展開していく方針だ。

マツダ6は日本では2024年6月に生産を終了している。欧州では実質的な後継モデルとなる電動セダンの『マツダ6e』が発表され、2025年夏に市場投入される予定となっている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  2. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  3. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
  4. 高速道路初、「コールドストーン」のパフェアイスクリーム自販機が登場…関越道高坂SA
  5. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る