「ヒントはゴルフボール」コンチネンタル、新技術採用のEV向けタイヤ「EcoContact 7」発表

コンチネンタルの新開発タイヤ「EcoContact 7」
コンチネンタルの新開発タイヤ「EcoContact 7」全 3 枚

コンチネンタルは、新開発タイヤ『EcoContact 7』と『EcoContact 7 S』を欧州で発表した。これらの新モデルは、走行効率の向上、転がり音の低減、ダイナミックなハンドリングを重視して開発された。

【画像全3枚】

新型タイヤは電気自動車に最適であるが、内燃エンジン車両の燃費も改善できるという。EUタイヤラベルの測定では、両モデルとも転がり抵抗でクラスA、ウェットブレーキと転がり音でクラスAおよびBを達成している。

コンチネンタルは、新しい「Green Chili 3.0」ゴム化合物と「Smart Energy Casing」技術を採用することで、タイヤの総合効率を大幅に向上させた。タイヤのカーカス、インナーレイヤー、タイヤウォールに新素材を使用し、タイヤ内部の摩擦を減らすことでエネルギー効率を高めている。

コンチネンタルの新開発タイヤ「EcoContact 7」コンチネンタルの新開発タイヤ「EcoContact 7」

さらに、ゴルフボールから着想を得た「Aerodimple」構造をタイヤのサイドウォールに採用。これにより空気抵抗を低減し、車両のエネルギー消費を抑えている。

また、道路騒音を低減するために「Silent Pattern」トレッドパターンを開発。トレッドブロックの間隔と角度を最適化することで、特に50km/h前後での走行音を改善し、歩行者や住民にとってより快適な騒音レベルを実現している。

EcoContact 7とEcoContact 7 Sは、効率性、転がり音、ドライハンドリング、走行距離の面で改善されており、Green Chili 3.0トレッド化合物によって差異化されている。EcoContact 7は特に低い転がり抵抗に重点を置き、EcoContact 7 Sはウェットグリップとハンドリングも向上させている。

両モデルとも、電気自動車用タイヤとしての適性を示す「Continental EV Compatible」ロゴがサイドウォールに表示されている。すでにBYD、メルセデスベンツ、フォルクスワーゲンなどの自動車メーカーから純正装着の承認を受けている。

《森脇稔》

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