ディスプレイオーディオ vs AV一体型ナビ、どっちを買う? 最新事情を徹底比較![サウンドユニット・選択のキモ…メインユニット編]

ケンウッド・DMX5523S(AndroidAutoの接続時)
ケンウッド・DMX5523S(AndroidAutoの接続時)全 3 枚

愛車の音響システムを進化させたい気持ちを持ちつつも、何を選べば良いのかが分からないというのなら、当連載の各記事を参考にしてほしい。ここでは、機材選びの“勘どころ”を解説している。現在は、「メインユニット」の選択法を説明している。

◆「ディスプレイオーディオ」の人気は高まる一方! なぜならば…

さて、人気が高いメインユニットはズバリ、「AV一体型ナビ」だ。しかし「ディスプレイオーディオ」の存在感も、年々高まる一方だ。

というのも最新の市販ディスプレイオーディオでは、Apple CarPlayとAndroidAuto(以下、CarPlay接続)の対応率が高まっていて、そうであれば車内でスマホを便利に使い倒せてスマホナビアプリも快適に使えるようになる。またスマホ連携力が高いモデルが多々あり、音楽や映像系コンテンツも多彩に楽しめる場合が多い。それでいてAV一体型ナビと比べるとリーズナブルだ。かくしてこれを選ぶドライバーは、増加の一途を辿っている。

このような状況を踏まえて前々回の記事からは、市販ディスプレイオーディオの注目株の実力を検証している。今回は、ケンウッドの最新機種にスポットを当てる。

ケンウッド・DMX5523S(Apple CarPlayの接続時)ケンウッド・DMX5523S(Apple CarPlayの接続時)

◆ケンウッドは敢えて大画面化には踏み切らず、リーズナブルであることを優先!

ちなみにケンウッドは2010年代の初頭より、カロッツェリアと並んでいち早くディスプレイオーディオを市場に投入した。そしてニーズを鑑みながら、さまざまな機種をリリースしてきた。

そんな同社は現在、高機能でかつ手頃なモデルを少数精鋭的に用意している。

ところでこれまでの記事にて説明してきたとおり、ディスプレイオーディオでも大画面化が進行している。しかしケンウッドは唯一、それをしていない。価格を抑えるためだろう。結果、現行機種はすべて、画面サイズが6.8V型だ。そしてそれが功を奏し、昨年の11月に発売されたトップエンド機の『DMX5523S』でも、実勢価格は税込で5万円程度に抑えられている。

では、ラインナップの詳細を見ていこう。最新モデルとしてDMX5523Sと『DDX5020SR』の2つがあり、もう1機種『DDX5020R』が在庫限りにて(2025年2月5日現在)名を連ねている。

ケンウッド・DMX5523S(Apple CarPlayの接続時)ケンウッド・DMX5523S(Apple CarPlayの接続時)

◆ワイヤレスCarPlay、そして無線ミラーリングも実行可能!

なお各機ともに価格は抑えられてはいるものの、CarPlay接続には対応済みだ。そしてDMX5523Sに至っては、それをワイヤレスにて実行できる。

ちなみにケンウッドの3機種はいずれもHDMI端子を持たないので、それを活用してのスマホのミラーリングを行えないが、DMX5523SではWi-Fi接続にてワイヤレスミラーリングを行える。そして残りの2機種では、USBミラーリングを実行可能だ(Android端末のみ)。

また最新の2機種はステアリングリモコンに対応するので、使い勝手も上々だ。曲送り等の主要な操作を手元を見ずして行える。

その上でケンウッドの各機も、サウンドチューニング機能が充実している。サブウーファーを導入するときに緻密なサウンド制御を行えるクロスオーバー、各スピーカーから放たれる音の到達タイミングを揃えられるタイムアライメントを搭載し、イコライザーは高度な13バンドタイプとなっている。

今回は以上だ。次回はモニターレスメインユニットの市場分析を行う。乞うご期待。

《太田祥三》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「さすが俺達の日産技術陣!」日産の新型EVセダン『N7』にSNS反応、「カッコ良すぎないか」などデザイン評価
  2. ゴミ回収箱に人が入ることは予見不能
  3. ヤマハの125ccスクーター『NMAX 125 Tech MAX』が世界的デザイン賞、ヤマハとしては14年連続受賞
  4. ホンダ『モンキー』イベントに過去最高の550台超が集結!「自腹」でも続ける「二輪文化継承」への思い
  5. 「洗車の日」企画:ユーザーが知りたいケミカル用品と洗車機の進化
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. AI導入の現状と未来、開発にどう活かすか? エンジニアの声は?…TE Connectivityの独自リポートから見えてきたもの
  2. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
  3. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
  4. EVシフトの大減速、COP消滅の危機…2024年を振り返りこの先を考える 【池田直渡の着眼大局】
  5. 【学生向け】人とくるまのテクノロジー展 2025 学生向けブース訪問ツアーを開催…トヨタ、ホンダ、矢崎総業、マーレのブースを訪問
ランキングをもっと見る