BMWは、中国市場向けに開発した新型『X3』のロングホイールベース仕様『X3L』を、2月中に中国で発売すると発表した。
X3は2023年に全世界でBMW車種別販売台数トップを記録。中国市場だけで15万6000台を販売し、同国におけるBMW Xモデル全体の約40%を占めた。新型モデルは、この成功を踏まえつつ、中国の顧客ニーズにさらに応える形で開発された。
新型X3Lの特徴は、延長されたホイールベースだ。従来モデルより111mm長くなったホイールベースにより、乗り心地と走行安定性が向上。特に後部座席では、膝周りのスペースが96mm拡大し、レッグルームは1m以上確保された。全長は4865mm、全幅は1920mmとなり、セグメント最大のサイズを誇る。
パワートレインには2種類の4気筒ガソリンエンジンを用意。「X3 xDrive 25L Luxury」は最高出力190hp、最大トルク310Nmを発生し、0-100km/h加速は8.7秒。より動力性能の高い「X3 xDrive 30L」は最高出力258hp、最大トルク400Nmで、0-100km/h加速は6.5秒を記録する。
室内では、BMWオペレーティングシステム9を基盤とした新型BMWiDriveを採用。中国市場向けに最適化されたデジタルサービスを多数提供する。外装では、BMWアイコニックグロー・コンツアーライティングを標準装備し、キドニーグリルが印象的に光る。
新型X3は、BMWブリリアンス・オートモーティブとの合弁で運営する瀋陽工場で生産される。最新の省資源・高効率な生産方法を採用し、輸送距離の短縮やロジスティクスの最適化により、サステナビリティにも貢献している。
