損害保険ジャパン、電脳交通、第一交通の3社は、タクシー向けの新しい安全運転支援システムの提供を開始したと発表した。このシステムは、クラウド型タクシー配車システムに「事故多発エリア通知」機能を追加したもので、タクシードライバーの事故防止を目的としている。
このサービスの特徴は、損保ジャパンが保有する膨大な交通事故データを活用し、事故多発地点や事故の発生状況をリアルタイムでドライバーに通知する点だ。特に、ドライバー向け配車タブレットのアラート機能は継続的に改善され、慣れによる効果の低下を防ぐ工夫がなされている。
このシステム導入の背景には、日本の交通事故死者数の増加がある。警察庁交通局の統計によると、2022年に過去最少を記録した交通事故死者数は2023年に再び増加に転じ、2678人となった。特に65歳以上の高齢者が死者数の50%以上を占めており、根本的な事故防止への取り組みが求められている。