MINI 初のフル電動ハイパフォーマンスモデル登場…ジョンクーパーワークスに設定

向かって左から長谷川社長、山口本部長、福島プロダクトマネージャー
向かって左から長谷川社長、山口本部長、福島プロダクトマネージャー全 18 枚

ビー・エム・ダブリュー(BMWグループ・ジャパン)は2月27日、MINI ブランドのハイパフォーマンスモデル「ジョン・クーパー・ワークス」のフル電気仕様、『MINI ジョン・クーパー・ワークスE』と『MINI ジョン・クーパー・ワークス・エースマンE』を日本市場で発表・発売した。

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◆パワートレインは“360度方位”戦略

今回発表された2車種は、MINI初となる電気自動車のハイパフォーマンスモデルだ。MINI では「レーシング・スピリットあふれる走りを特徴とし、精悍で卓越した走行性能と個性的なスタイリングを融合させた」と自身が標榜する。

同日の発表会でビー・エム・ダブリューの長谷川正敏代表取締役社長は、「ボディタイプにバリエーションを持つ以外に、パワートレインのバリエーションを備える“360度方位”が戦略。新世代MINI ファミリーもパワートレインを多様化する」と語った。

ビー・エム・ダブリュー、MINI 本部の山口智之本部長は「電気自動車はベーシックモデルに限らない。ハイパフォーマンスモデルにおいても電気自動車という選択肢を加えて、顧客のライフスタイルニーズに応えるプロダクトポートフォリオを構成する」と語る。

◆電気自動車を設定して「ジョン・クーパー・ワークス」完成

長谷川社長は「全てのMINIモデルは、2025年より新世代モデルへと生まれ変わっている」と説明する。新世代MINI ファミリーは、3ドア、5ドア、コンバーチブルの3種類のボディタイプを持つ『MINI クーパー』、電気自動車のみをラインアップするSUVクロスオーバーの『MINI エースマン』、SUVタイプの『MINI カントリーマン』の3モデルで構成されている。

その中で「ジョン・クーパー・ワークス」は、MINIブランドのハイ・パフォーマンス・モデルを取り扱うサブ・ブランドになる。電気自動車の2車種を追加し、すでに発売されているガソリンエンジン搭載の「MINI ジョン・クーパー・ワークス」、「MINI ジョン・クーパー・ワークス・コンバーチブル」、「MINI ジョン・クーパー・ワークス・カントリーマンALL4」と合わせて5車種のラインナップとなり、長谷川社長は「ジョン・クーパー・ワークスのラインアップを完成させた」と述べた。

◆内燃機関以上の最高出力

MINI ジョン・クーパー・ワークスEとMINI ジョン・クーパー・ワークス・エースマンEは、電気モーターで前輪を駆動し、いずれも最高出力190kW、最大トルク350Nmを実現した。ガソリンエンジン搭載のMINI ジョン・クーパー・ワークスが最高出力170kW、最大トルク380Nmなので、なかなかのドライビング・ダイナミクスだ。

バッテリー容量は54.2kWhで、MINI ジョン・クーパー・ワークスEは421km、MINI ジョン・クーパー・ワークス・エースマンEは403kmの後続が可能だ。10%から80%までの充電時間は30分。山口本部長によると「90kW充電器をほぼ全てのMINI 販売店に導入すみ、または導入決定すみ」だという。

◆eパワー・ブーストで20kWを10秒間追加

またビー・エム・ダブリュー、MINI プロダクト・マーケティングの福島絵里プロダクトマネージャーは、ジョン・クーパー・ワークスの電気自動車のドライビングダイナミクスを強化させる機能として「eパワーブースト、eローンチコントロール、そしてスポーツサスペンション」の3つを挙げる。

eパワー・ブーストは、停止状態からの発進など、よりパワーが欲しいシーンでパワーを増強する機能だ。ステアリングホイールのパドル操作で作動し、アクセルペダルを踏み込むと、追加で約20kWのパワーが10秒間供給される。

eローンチ・コントロールは、発進時からスムーズな速さを実現するチューニングシステムだ。発進時に200kW、356Nmを発揮する。「ホイールスピンを最小限に抑え、最高のスタンディングスタート体験を提供する」と福島プロダクトマネージャーは自負する。

サスペンションも電気自動車専用にチューニングされている。具体的には、前輪のキャンバーが従来より大きくされ、ハンドリング性能、コーナリングの際のグリップ性能などが向上しているという。

また福島プロダクトマネージャーはデザインでも「エアロダイナミクスを最大限に活かした」と語る。完全に閉じたアンダーボディとグリルが、空気抵抗を大幅に抑制し、フロントバンパーとリアスポイラーが生み出すダウンフォースにより、車体の安定感を向上させた。

◆行政の補助金は?

メーカー希望小売価格(消費税込)は、MINI ジョン・クーパー・ワークスEが616万円、MINI ジョン・クーパー・ワークス・エースマンEが641万円。全国のMINI正規ディーラーで2月27日から販売が開始され、納車は2025年第2四半期以降を予定している。電気自動車購入における行政からの補助金は、2025年度計画はまだ発表されていないが、2024年度は国から65万円、プレゼンテーション会場となった「BMW Group Tokyo Bay」がある東京都江東区の場合、都から45万円、区から10万円、合計120万円となっている。

MINI 本部の山口本部長は「電気自動車とMINI の組み合わせは、キャラクターが合うと思う。そして小さくてもプレミアムという使用品企画は、他とは違う車が欲しい時に気の利いた選択肢になる。大きな車をすでに持っていて、普段使いの2台目として、あるいは大きな車からの乗り換えとしていいのではないか」と自信を見せる。

《高木啓》

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