韓国のタイヤメーカーのハンコックは、ハンガリーのラーツァルマーシュにある欧州生産拠点の拡張工事を開始したと発表した。この拡張計画は2027年の完成を目指しており、新たにトラックやバス向けタイヤの生産ラインが設置される。
新ラインの年間生産能力は最大80万本に達する見込みだ。ここでは長距離輸送や複合用途向けの高級タイヤ「SmartLine AL/DL 50」や「SmartFlex AL/DL 51」、さらに電気商用車専用に設計された新シリーズ「e-SMART」などが製造される予定である。
ハンコックタイヤヨーロッパのジョンホ・パーク社長兼COOは「必要な承認を得て、予定通り建設作業を開始できたことを大変喜ばしく思う」とコメントした。さらに「新しい生産ラインが完成すれば、欧州市場向けのトラック・バス用タイヤを欧州で製造することになり、輸送ルートが短縮される。この投資により、欧州のビジネス拠点を強化し、さらなる雇用を創出する」と続けた。