EVバッテリーの安全性向上へ、韓国SK Onが先進の浸漬冷却技術を開発

SK Onのバッテリー(参考)
SK Onのバッテリー(参考)全 1 枚

韓国のバッテリーメーカーSK Onは、電気自動車(EV)バッテリーの安全性と性能を飛躍的に向上させる新技術を開発したと発表した。潤滑油大手のSK Enmoveと共同で開発した先進的な熱管理ソリューションを、ソウルで開催される韓国最大のバッテリー展示会「InterBattery 2025」で披露する予定だ。

この新技術の核心は、浸漬冷却技術とワイヤレスバッテリー管理システム(BMS)の融合にある。浸漬冷却は、熱を発生する部品を直接熱伝導性の液体に浸すことで冷却する方法だ。EVバッテリーの場合、電気絶縁性のある熱伝導液をバッテリーパック内で循環させることで、効果的に熱を逃がす。この方式は、空気や水を使う間接冷却システムと比べ、温度上昇を効果的に抑制できる。

SK Onが開発中のバッテリーパックは、熱伝導液とセルの接触面積を最大化する最適化された液体流動構造設計により、冷却効率を高めている。さらに、ワイヤレスBMSの採用により、浸漬冷却の利点をより活かせるようになった。


《森脇稔》

アクセスランキング

  1. 分割式で取り付け簡単、MAXWINの金属製スノーチェーン「K-TIR08」発売
  2. トヨタ『ハイラックス』新型、まずはディーゼルの5グレードを豪州発売…約355万円から
  3. トヨタ『RAV4』新型、ジェイテクトの協調操舵技術「Pairdriver」初搭載
  4. メルセデスベンツ、新型電動ミニバン『VLE』を2026年3月世界初公開へ
  5. 「5速MTを残すのは漢」新型スズキ『ワゴンR』に反響続々! デザイン統一にも「思い切ったな」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る