GMジャパン社長「キャデラックをラグジュアリーBEVのトップブランドに」…初のBEV『リリック』日本発売

左からゼネラルモーターズ・ジャパン社長の若松格氏、GMアジア・パシフィック プレジデント&マネージングディレクターのヘクター・ヴィラレアル氏、グローバル・キャデラック バイス・プレジデントのジョン・ロス氏
左からゼネラルモーターズ・ジャパン社長の若松格氏、GMアジア・パシフィック プレジデント&マネージングディレクターのヘクター・ヴィラレアル氏、グローバル・キャデラック バイス・プレジデントのジョン・ロス氏全 12 枚

ゼネラルモーターズ(GM)ジャパンは3月7日、高級ブランド「キャデラック」の電気自動車(BEV)『リリック』を日本で初めて発売すると発表した。右ハンドル仕様で、日本独自の急速充電規格「チャデモ」にも対応。価格は1100万円だ。

「キャデラックは長年、日本では“ニッチなラグジュアリーブランド”だった。近年は日本において左ハンドルで展開してきたが、リリックをはじめとするBEVのラインアップを投入することで、日本におけるラグジュアリーBEVのトップブランドの1つになることを目指していきたい。これらのBEVはもちろん右ハンドル仕様車で、チャデモに対応することが重要だと考え、それらを実現する」

GMジャパンの若松格社長はこう話し、米国仕様の左ハンドル車をそのまま日本に持ってくるのではなく、日本市場に合わせて右ハンドル車を米テネシー州スプリングヒル工場で製造して持ってくるようにした。やはりキャデラックの日本国内販売台数がピーク時(1998年)の約10分の1にまで落ち込んでしまったことが大きいのだろう。ちなみにキャデラックの2024年の国内販売は前年比22%減の449台だった。

右ハンドルの初のBEV、リリックの販売を機に日本で再始動し、新しい需要を開拓することにしたわけだ。若松社長によれば、『オプティック』、『ヴィスティック』といったキャデラックBEVの新型車を次々に日本投入していくそうだ。

「キャデラックのBEVラインアップは、なんと言っても美しいデザイン、緻密なクラフトマンシップ、豪華なインテリア、そして驚異的な走行性能を特徴としている。また、充実したカスタマーエクスペリエンスを提供することで、キャデラックのお客様と良好な関係を強めながら、そこに新しいお客様を招待していくことに取り組んでいく」と若松社長は説明する。


《山田清志》

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