東風ホンダ、新型EV『S7』発売…航続650km

東風ホンダの新型EV『S7』
東風ホンダの新型EV『S7』全 5 枚

ホンダと東風汽車の中国合弁、東風ホンダは、新型EVの『S7』を発売した。S7は安全性能と快適性を徹底的に追求したモデルで、中国の高級EV市場への本格参入を目指している。

S7の開発にあたっては、150万kmに及ぶ世界各地での路上試験や5300項目以上の車両テスト、118回の衝突実験など、徹底的な検証が行われた。その結果、高い安全性能を実現している。

車体には1平方cmあたり15トンの圧力に耐えられる1500MPa級の熱成形鋼を25%使用。これは潜水艦の耐圧に匹敵する強度だ。また、車体の核心部分には68%の高強度鋼材を採用し、4万Nm/度の高い捻じれ剛性を実現している。

バッテリー安全性にも注力し、寧徳時代(CATL)と共同開発した89.8kWhの三元リチウムバッテリーを搭載。500項目以上の厳格な検証を経ており、マイナス30度の極寒環境下でも90%以上の容量を維持できるという。

内装では、操作性と快適性を重視。不要な機能を省き、実用的な機能を適切に配置することで、直感的な操作を可能にしている。後部座席は高級サルーン並みの広さを確保し、半寝姿勢での乗車も可能だ。

外観デザインは「光影の刃」をコンセプトに、シャープなボディラインを採用。空力性能の向上と高級感の演出を両立させている。

S7はシングルモーター版とデュアルモーター版の2タイプが用意され、それぞれCLTC方式で650km、620kmの航続距離を実現している。価格はシングルモーター版が25万9900元、デュアルモーター版が30万9900元からとなっている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 「日本版より洒落てる」2026年モデルの米国版トヨタ『カローラ』発表に、日本のファンも注目
  3. ホンダ『プレリュード』新型、インドネシアでは「オールブラック」なプロトタイプを初公開
  4. 中国マイクロEV『小馬』10万台を販売した「かわいいペット」戦略
  5. 快進撃のヤマハ、次は「親しみやすいスーパースポーツ」で勝負!?「鈴鹿8耐2025」注目の1台
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る