メルセデスベンツ『Eクラス』次期型のEV仕様を初スクープ!「EQE」は終了へ

メルセデスベンツ EクラスEV 市販型のプロトタイプ
メルセデスベンツ EクラスEV 市販型のプロトタイプ全 29 枚

メルセデスベンツの主力セダン、『Eクラス』次期型のフル電動仕様と思われるプロトタイプを、スクープ班のカメラが初めて捉えた。電気自動車Eクラスのワールドプレミアは、2027年と予想されている。

現在、同ブランドのフル電動モデルは『EQS』、『EQE』などがあるが、EQSにフェイスリフトが予定されているだけで、後継モデルは登場しない。人気のないEQEは、伝統的な外観の「EクラスEV」に置き換えられる予定で、撮影されたプロトタイプが初期テストミュールというわけだ。

メルセデスベンツは先日、フル電動Eクラスの開発に取り組んでいることを発表したばかりだが、はやくもプロトタイプをキャッチできた。最終的に外観は、卵型から、従来の内燃機関搭載のEクラスに似たものになり、EQEのデザインに馴染めない顧客にとっては、ありがたい話だ。将来のEVモデルのデザインを現在の内燃機関モデルに寄せる手法はBWMがすでにとっており、メルセデスベンツもこれに続く。

寒冷地テスト中に発見されたミュールは、EQEのボディワークで巧妙に偽装されていたものの、完全に覆われているわけではない。遠くからはEQEに見えるだろうが、目をこらすと不自然なホイールの位置や、間に合わせのボルト留めフェンダーエクステンションなど、ミュールとして典型的な特徴がわかる。

メルセデスベンツ EクラスEV 市販型のプロトタイプメルセデスベンツ EクラスEV 市販型のプロトタイプ

フル電動のEクラスは“ステータス志向”のホイールベースを持つことが決まっている。ミュールのホイールアライメントから、この車のホイールベースはEQEの3120mmよりは短いが、現行W214Eクラスの2961mmよりは長くなりそうだ。次期Eクラスのシルエットは、メルセデスベンツが2月に新製品投入計画を発表した時のプレゼンテーションで明らかになっている。物議を醸したEQEの形状を捨て、より伝統的なプロポーションを採用、ボンネットが長く、フロントガラスがより立ち上がり、リアオーバーハングが伸びている。

フル電動と内燃機関で外観がよく似ていることはわかったが、実は2つのバージョンは異なるプラットフォームに搭載されるらしい。フル電動Eクラスは「MB.EA」プラットフォーム上に搭載され、内燃機関モデルは既存の「MRA2」アーキテクチャを維持する可能性があるのだ。フル電動Eクラスの航続は、EVA基盤上に搭載されているEQEと比較して長くなるだろう。

フル電動Eクラスは次世代ADASも採用し、L2++およびL3ハイウェイ機能を実現する。キャビン内のソフトウェアと接続性に関しては、最新の技術が期待できるのはもちろんだ。

《APOLLO NEWS SERVICE》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ダンロップのオールシーズンタイヤが安く買えるようになる?…独占禁止法の疑い
  2. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  3. 唯一無二の4気筒250cc!カワサキ『Ninja ZX-25』初の特別仕様「RR」登場に「よっ!待ってました」の声
  4. 2人乗りの特別なトヨタ『シエンタ』登場に「日本一周したい」「こういうの欲しかったんだよ」など反響
  5. ランボルギーニの新型スーパーカー、初のカスタマイズ仕様「ポルト・チェルヴォ」公開
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る