「iQ」よりも小さい、トヨタが全長2.5m以下の超小型モビリティ『FT-Me』発表

トヨタ『FT-Me』
トヨタ『FT-Me』全 14 枚

トヨタモーターヨーロッパは、次世代の都市型マイクロモビリティのコンセプトモデル『FT-Me』を発表した。この革新的な電気自動車は、プレミアムデザインと手頃な価格を両立させ、変化する都市環境のニーズに応える新たな移動手段を提案するという。

FT-Meは、全長2.5m以下のコンパクトな2人乗り車両だ。かつてトヨタが販売していた3人乗りのプレミアムコンパクト『iQ』(全長3000mm)よりも小さいサイズで、その小回りの利く設計により、通常の駐車スペースの半分、縦列駐車の場合は3分の1のスペースで駐車が可能となる。外観デザインはジェットヘルメットからインスピレーションを得ており、黒と白のバイトーンカラーが安全性と軽快さを表現している。

トヨタ『FT-Me』トヨタ『FT-Me』

FT-Meは、欧州では14歳から運転可能な市場もある。これにより、若年層から専門家まで幅広いユーザーのニーズに対応できる。また、360度の視界を確保する革新的なデザインにより、他の道路利用者との目線の合わせやすさを向上させ、安全性と操作性を高めている。

さらに、FT-Meは持続可能性にも重点を置いている。リサイクル可能な素材を多用し、現在の都市型車両と比較してCO2排出量を90%削減することを目指している。効率的なEVパワートレインにより、大容量バッテリーを搭載した電気自動車の3分の1のエネルギー消費で走行可能だ。

トヨタ『FT-Me』トヨタ『FT-Me』

FT-Meは最先端の太陽光パネル技術を屋根に搭載しており、メインバッテリーを充電することで1日あたり20~30kmの走行距離を追加できる。これにより、天候によっては多くのユーザーが日常的な使用で充電の必要がなくなる可能性がある。

トヨタの「すべての人にモビリティを」という理念を体現するFT-Meは、若年ドライバーからダウンサイジングを望む人々まで、変化する都市景観に適応した多様なニーズに応える。都市の進化に合わせ、FT-Meは多機能で持続可能、そしてスタイリッシュなソリューションを提供し、人、物、サービスのための包括的なモビリティエコシステム創造への新たな一歩となる。

《森脇稔》

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