キャデラック『リリック』日本発売…アメリカの新時代ラグジュアリーEV・SUV[詳細画像]

キャデラック リリック
キャデラック リリック全 29 枚

ゼネラルモーターズ(GM)ジャパンは、3月8日、キャデラック初のバッテリー式電気自動車(BEV)、キャデラック『リリック』を全国のキャデラック正規ディーラーネットワークで販売開始。全車右ハンドル仕様での導入となる。

リリックは新時代のラグジュアリーと独自性を追求し、排ガスゼロを実現するために生まれた、ブランドの未来を切り拓く重要なモデルとして紹介されている。専用プラットフォーム、先進のeAWDシステムをはじめとした新技術、やキャデラック伝統のスタイルを踏襲したデザインが特徴のラグジュアリーEVだ。

◆伸びやで力強く…キャデラック伝統のデザインをSUVで再現

キャデラック リリックキャデラック リリック

エクステリアは、3メートルを超えるロングホイールベースを中心に、伸びやかなサイドシルエット、ルーフラインや流れるようなAピラーとウエストラインが表現されている。大径の標準装備21インチホイールと合わせて“ラグジュアリーEV”の存在感を前面に押し出した。

フロントフェイスにはキャデラックの象徴、縦長のLEDヘッドランプを採用。上部のスワイピングLEDウィンカーとともにワイド&ローのフロントスタイルを際立たせる。また、紋章部はブラックのクリスタルシールドと組み合わされており、電気自動車らしい新たな面持ちとなっている。

また、リアデザインには、1967年型『エルドラド』のオマージュとしてデザインされたテールランプが採用された。キャデラックを代表するクーペの意匠をSUVに再現、立体的なリアビューを構成した。

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さらに、クラストップレベルの広さを誇る電動サンシェード付きガラスルーフが搭載され、差し込む光がインテリアを美しく演出するように設計されている。

◆シンプル×ダイナミックのインテリア、最大1722Lのラゲッジスペース

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インテリアはシンプルかつダイナミックな造形が特徴。正面の33インチLEDディスプレイは湾曲型にデザインされ、ドライバーと一体感あるコックピットを、宙に浮いたようなセンターコンソールが未来的な雰囲気を作り出している。

また、リリックのインテリアにおいて重要となるのが色、光の使い方である。ドアパネルには、業界初のレーザーエッチングバックライトを配してきらめくような光の動きを生み出す「KOMOREBI(こもれび)」が、キャビン全体に温かみのある空間を演出。

ドアパネルやフットウェルなど好みに応じて照明色を選択できるアンビエントライトは126色が用意され、先述の大型ガラスルーフからの陽光とともに室内を彩る。シートには、ロングドライブでも快適に過ごせる新開発の高密度フォームを採用し、レザーに代わる動物由来ではないサステナブルな素材「Inteluxe(インタラックス)」を標準装備した。

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電動化されたことで生まれたスペースは、クラス最高レベルの広さの後席のレッグルームをはじめ、電動開閉式のテールゲートを備えたラゲージスペースは通常793L、最大1722Lの容量を実現した。

◆2モーターの恩恵受けた独自のAWDシステム、航続は510km

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リリックは前後に2つのモーターを搭載、システムトータル最高出力は384 kW (約522 PS)・最大トルクは610Nmを発揮する。電気自動車専用のプラットフォームを採用し、重量配分は50:50を実現した。

2モーターシステムを活用した、4種類のドライブモード(ツアー、スポーツ、スノー/アイス、マイモード)を搭載する。状況に準じたトラクションと安定性を確保し、通常はエネルギー効率を優先して、電費を抑える一方、必要に応じて前後の駆動トルクの配分を最適化することができる。

また、回生ブレーキ機能により、アクセルペダルだけで加速から停止まで行えるスムーズなワンペダルドライブを実現。一般的な電気自動車のほぼ2倍、最大0.4gの回生ブレーキ機能を得ることができる。

バッテリーには容量95.7 kWhのものを搭載。1回の充電での走行距離はメーカー参考値で510kmとなる。自宅で通常使用する100Vで充電できるほか、200Vの電源を用意すれば充電時間を短縮することが可能。外出先では急速充電(日本仕様ではCHAdeMOに対応)を利用することもできる。

リリックの価格は1100万円(税込)から。デリバリーは2025年5月以降と予定されている。

《大矢根洋》

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