富士フイルムは18日、大型バスを使った移動式健診センター「NURA Express」をインドのケララ州コジコードで稼働させると発表した。これにより、新興国での健診サービス事業を拡大する。
「NURA Express」は、都市部から離れた地域に拠点をもつ現地企業と提携し、そのオフィスや工場で働く従業員の企業健診として、CT検査によるがん検診・生活習慣病検査サービスを提供する。指定された場所・時間に出向き、その場でCT検査を実施。撮影した画像は、同ケララ州コジコードにある「NURA Global Innovation Center」に常駐する医師が遠隔で読影する。
検査結果は専用のスマートフォンアプリを通じてフィードバックされる。将来的には、地方自治体などと提携して、都市部にまで来られない地域に住む人々に「NURA Express」で自治体健診を提供できる体制を構築し、より多くの人々のがん・生活習慣病の早期発見に貢献することを目指している。