BYD Auto Japan(BAJ)は、国内導入第4弾となる電気自動車(EV)のクロスオーバーSUV『シーライオン7』を全国のBYD正規ディーラーで発売した。
シーライオン7は、後輪駆動の「SEALION 7」と四輪駆動の「SEALION 7 AWD」の2グレードで展開。全国メーカー希望小売価格は、SEALION 7が495万円(税込)、SEALION 7 AWDが572万円(税込)。ボディカラーは、全4色を取り揃え、内装は人気のブラックで統一している。
今回発売したシーライオン7は、昨年6月に国内販売を始めた『SEAL(シール)』をベースに設計されたSUV。上級クラスのSUVらしい上質なインテリア、さらに進化したインフォテイメントシステムをはじめ、ワイドトレッド化と4輪可変ダンパーによるスポーティな走りなどが特長。先進・安全装備、快適装備など高い品質にこだわりながらも身近に感じてもらえる価格設定とし、さらなる進化を遂げている。

さらに、シーライオン7に適用される令和7年度のCEV補助金が35万円に決定した。例えば、東京都内で購入・登録した場合、国および東京都の補助金45万円を合わせると、最大80万円の優遇が受けられ、実質的な購入価格は415万円からとなる。さらに発売記念として、6月30日までに成約、登録した顧客には、ドライブレコーダーやETC車載器などのアイテムが無償付帯する。
1月に開催されたカスタムカーの祭典「東京オートサロン2025」などで公開し話題を集め、予約受付を開始した3月15日からの1か月間で、すでに100台以上の受注を獲得しているという。
デザインはシールや『ドルフィン』と共通する「海洋シリーズ」の要素を取り入れた滑らかなシルエットが特徴。また背の高いSUVでありながら空気抵抗値はCd0.28を実現するなど機能面にも貢献する。このボディワークの実現には、現在BYDのグループ企業となっている日本のTATEBAYASHI MOULDINGによる金型職人の技術が欠かせないものだという。

高い安全性と耐久性を有するLFP(リン酸鉄リチウムイオン)バッテリーを、板状に並べた「ブレードバッテリー」を搭載するのがBYDの特徴で、最新のバッテリー熱温度管理システムを組み合わせたことで充電時の高い受電能力を実現。最大受入容量を105kwとし、冬場などでも安定した充電が可能となっている。
また、タッチスクリーン上のUI(ユーザーインターフェイス)が大きく変わり、各種機能も効率よく集約した。回転式の15.6インチマルチタッチスクリーンには、7nmの車載用高性能チップ(8155チップ)を新たに搭載。窓やドアミラーの開閉、チャイルドロックの施錠、開錠、シート関連の操作画面にワンタップで切り替え、操作することができるほか、指一本で窓の開閉やルーフの電動シェードの調整もできる。

安全および運転支援システムについては、新たな機能として「ドライバーモニタリングシステム」を全車標準装備した。このシステムは、運転席側のAピラーに搭載した小型カメラを用いて常時ドライバーをモニタリングし、異常を検知すると警報を発する。
さらに新機能として、スマートフォンやスマートウォッチのウォレットにNFCカードを追加することができるようになった。これによりスマートフォンやスマートウォッチ経由での鍵の施錠、開錠、イグニッションONもできるなど、先進性を大幅にアップしている。