ヤマハ発動機は、茨城西南広域消防本部(茨城県)に救助活動用ボートを無償提供し、贈呈式を行ったと発表した。
このボートは、近年頻発する豪雨による河川氾濫時などでの救助活動を想定し、専用設計されたものだ。FRP製の船体は機動性・安定性・強度・剛性に優れており、がれきが多い現場や沿岸での救助活動にも対応できる。
さらに、前方開閉式のゲート構造により、救助者が単独で要救助者を水面から引き上げることを可能にし、迅速な救助活動をサポートする。

ヤマハ発動機は、2024年10月に全国4か所の消防本部へこのボートを無償提供する覚書を締結。今後、大洗町消防本部(茨城県)、ひたちなか・東海広域事務組合消防本部(茨城県)、匝瑳市横芝光町消防組合消防本部(千葉県)へ順次寄贈する予定だ。
同社は災害対策の強化を重要な社会課題の一つと捉え、これまでのボート開発やFRP製品開発で培った技術力を活かし、この解決に貢献していく。