マツダの中国合弁会社の長安マツダは4月23日、「上海モーターショー2025」において、新型電動クロスオーバーSUV『EZ-60』を初公開するとともに、同車の詳細を発表した。
EZ-60は、マツダと合弁事業のパートナーである重慶長安汽車との協業を通じて開発・製造される電動車の第2弾となる。長安マツダは2025年中の発売を予定しており、昨年10月に中国で発売したEVセダンの『EZ-6』とともに電動車ラインアップを拡充する。

新型車は、エレガントかつモダンなスタイリング、人馬一体の走行性能、スマート機能を備えたクロスオーバーSUVだ。電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)の2機種を設定し、中国の顧客ニーズに幅広く対応する。
デザインテーマは"FUTURE + SOUL x MODERN"。マツダデザインが追求するエレガントなスタイリングを、新しい生活様式をイメージさせるモダンな造形と融合させている。ボンネット先端部などに空気の通り道を備えることで、近未来的な印象を醸成するとともに、優れた空力特性と高速走行時の電力消費効率の向上に貢献する。

走行性能面では、50:50の前後重量配分、ストラット式(フロント)およびマルチリンク式(リア)のサスペンション、多様な運転シーンに対応する電子制御ダンパーを採用し、人馬一体の走りを提供する。航続距離は、BEVモデルが約600km、PHEVモデルは1回の給油で1000km以上を想定している。
スマート機能としては、音声、タッチ、ジェスチャーなど様々な方法での操作が可能なスマートキャビン、運転支援および事故の回避・被害低減を図るインテリジェントドライブ、車外からでも音声操作が可能なインテリジェントパーキングなどを搭載。また、26.45インチの5K一体薄型センターディスプレイや3Dヘッズアップディスプレイを採用し、未来感あふれる運転体験を提供する。

長安マツダはEZ-60を通じて、中国市場における電動化戦略を加速させるとともに、顧客に新たな価値を提供していく。