ヒョンデグループと韓国鉄鋼大手のPOSCOグループが、鉄鋼およびバッテリー分野での包括的な業務提携に合意したと発表した。両社はソウルで覚書を締結し、グローバル競争力の強化を目指す。
この提携により、ヒョンデグループは主要グローバル市場での競争力強化と、モビリティ事業に不可欠な材料の安定供給を目指す。一方、POSCOは自動車用鋼材と主要バッテリー材料の業界をリードするサプライヤーとしての地位確立を目指している。
両社は低炭素排出の鉄鋼生産への移行や安全性の向上、急速に変化するグローバルビジネス環境への適応力改善など、幅広い分野での協力に注力する。
注目すべき点は、POSCOグループがヒョンデグループの米国ルイジアナ州における電気炉一貫製鉄所プロジェクトに出資する計画だ。この58億ドル規模のプロジェクトは、高品質の次世代自動車用鋼板の生産に特化し、2029年の操業開始時には年間270万トンの生産能力を持つ予定である。