韓国のタイヤメーカー、ハンコックの派生ブランド「ラウフェン」(Laufenn)が欧州市場進出から10周年を迎えた。Laufennは、日本市場にも導入されている。
2015年に高品質な乗用車用タイヤを提供し始めたラウフェンは、5年後に商用車用タイヤも製品ラインナップに加えた。現在、ラウフェンは100か国以上で展開されるグローバルブランドとなっている。
欧州市場デビュー以来、ラウフェンは乗用車用タイヤのサイズを230から341に拡大し、商用車用タイヤも18サイズを展開するまでに成長した。2025年には、乗用車用の補修市場向け製品に加えて、欧州の自動車メーカー向けにOE(新車装着用)タイヤの供給も開始する予定だ。

ハンコックによると、OEタイヤ開発の厳しいプロセスと、主要自動車メーカーからの信頼は、わずか数年でラウフェンがエンドユーザーだけでなく業界からも受け入れられたことを示しているという。
ラウフェンは当初、乗用車向けのパフォーマンスおよびツーリングセグメント用サマータイヤで市場に参入した。その後、SUVや乗用車向けのXフィットバンサマータイヤ、西欧・中欧向けの初の冬用タイヤiフィットを投入。北欧・東欧市場向けにはスタッド装着可能な冬用タイヤiフィットICEも展開した。現在では、サマータイヤと冬用タイヤに加えてオールシーズンタイヤも取り揃えている。
商用車用タイヤ市場にも2020年に参入し、トラック、バス、トレーラー向けのタイヤを提供している。主に中小規模の運送業者をターゲットとしており、信頼性と製品品質を重視する顧客に支持されている。

ラウフェンは今後、マーケティング投資を増やしブランド認知度を高める計画だ。また、乗用車向けの新世代サマータイヤと冬用タイヤの発売も予定している。
ハンコックは、ラウフェンに加えて新たな関連ブランド「オプティモ」も導入し、マルチブランド戦略を強化している。これにより、欧州市場での地位を強化し、多様な顧客ニーズにより細かく対応することを目指している。