日産自動車は5月9日、福岡県北九州市に建設予定だったLFP(リン酸鉄リチウムイオン)バッテリーの新工場について、建設を断念すると発表した。
同社は現在、業績回復をめざすターンアラウンド施策を実行中であり、あらゆる選択肢を検討している。LFPバッテリーについては「投資効果について慎重に検討を重ねた」結果、新工場建設の中止を決定したという。
日産自動車、福岡県、北九州市の3者は2025年1月22日、北九州市若松区響灘エリアにおけるLFPバッテリー工場建設に関する立地協定を締結していた。この協定によりプロジェクトは正式に始動し、地域経済の活性化や雇用創出に寄与することが期待されていた。