BMWモトラッドは、新型スポーツツアラー『R 1300 RS』を欧州で発表した。ボクサーエンジンを搭載したこのモデルは、エンジン、シャシー、空力設計を一新し、前モデルよりもさらにスポーティな走行性能を実現した。これを受けSNS上では様々な声が上がっている。
新設計シャシーは、スチール製のシートメタルメインフレームとアルミ製リアフレームを採用。これにより剛性が向上し、車体の質量集中が進んだ。搭載されるエンジンは1300ccとなり、ボアは106.5mm、ストロークは73mmに拡大。最高出力は107kW(145hp)、最大トルクは149Nmで、BMWのボクサーエンジンとしては最高性能を誇り、最大回転数は9000rpmに達する。

人間工学に基づく設計により、ハンドル、フットレスト、シートの位置関係を見直し、ライダーが前方に体重をかけやすいスポーティな姿勢を実現。これにより、特にワインディングロードでのフロントの接地感が向上し、コントロール性が高まった。快適なツーリング向けにはオプションでコンフォートハンドルも用意されている。
パフォーマンスモデルはスポーツサスペンションやショートハンドレバー、調整可能なフットレスト、DTCシフト、スポーツシート、エンジンスポイラー、スポーツタイヤなどを装備し、より高い走行性能を引き出せる。オプションの自動シフトアシスタント(ASA)はクラッチ操作を自動化し、手動または自動でのギアチェンジを可能にする。
標準で3つのライディングモード(レイン、ロード、エコ)を備え、オプションの「ライディングモードプロ」ではさらにダイナミックとダイナミックプロのモードが追加される。エンジンドラッグトルクコントロール(MSR)も標準装備し、コースティングやダウンシフト時の後輪スリップを防止する。

新型R 1300 RSは、レーシングブルーメタリックの基本モデルに加え、ブラックストームメタリックのトリプルブラック、ライトホワイトユニのパフォーマンスモデル、ブルックリン・グレーメタリックのプレミアムオプション719キュヤマカの4種類を展開する。
これに対し、X(旧Twitter)では、「明けても暮れてもR1300の事考えてる。早く実車みたい。」「シレっと発表されてるけど、なかなかにかっこいい」など高評価の声が多く上がっている。また、「乗り換えたいけど1200RSが元気だからなぁ」「新しいの出るの!?1250RSたいして走ってないのに…」など、予想していなかった新型発表に対し乗り換えを検討する声も見られた。
現時点では、R1300RSの日本国内での発売日や価格はまだ発表されていない。今後のBMWモトラッドからの発表に期待したい。