アイシンが開発した音声認識システム「YYSystem(ワイワイシステム)」が、「ゆりかもめ」の一部駅窓口に導入された。この導入は「第25回夏季デフリンピック競技大会 東京2025」の開催を視野に入れた環境整備の一環として実施されたもの。
デフリンピックは聴覚障がいを持つ方のための国際的なスポーツ大会で、2025年の東京大会は日本初開催となる。大会期間中は聴覚障がいのある方々や高齢者、外国からの訪問者など多くの人々が訪れることが予想されている。
「YYSystem」はリアルタイムに音声を認識し、人工知能(AI)の活用により文字化して透明ディスプレイに表示するシステムだ。駅構内のような騒音環境の中でも高い音声認識性能を持ち、31言語のリアルタイム翻訳機能も備えている。
この導入により、すべての人が自由にアクセスできるバリアフリーな環境が整備され、ストレスフリーなコミュニケーションが実現する。また駅員にとっても筆談や翻訳といった業務負担の軽減につながる効果が期待されている。
アイシンは今後も公共交通機関などへの「YYSystem」導入を進め、ユニバーサルコミュニケーションの浸透を図り、より多くの人々が安心して共に過ごせる社会の実現を目指すしていく。