BMWグループ、サイバー攻撃を防ぐ取り組み開始…AI支援によるデータ分析を活用

BMWグループのランツフート工場が最先端技術を活用
BMWグループのランツフート工場が最先端技術を活用全 3 枚

BMWグループは、ドイツ・ランツフート工場において、AI支援によるデータ分析を活用してデータトラフィックの異常を早期に検出し、サイバー攻撃を防ぐ取り組みを開始したと5月16日に発表した。

同社は、部品生産におけるデジタル化を着実に進めている。AI主導の生産管理からスマートな物流プロセス、データに基づく品質管理まで、同社最大の部品製造拠点であるランツフート工場は最先端技術を活用し、自動車・サプライヤー業界におけるイノベーションハブとして中心的役割を担っている。

ランツフート工場では、AI支援によるデータ分析を活用してデータトラフィックの異常を早期に検出し、サイバー攻撃を防いでいる。さらに、デジタルプロセス制御とネットワーク化された生産設備を用いて生産性向上と品質改善を実現している。

「Shopfloor.Digital」変革プログラムはBMWグループのデジタル化戦略の重要な要素だ。このプログラムの目標は、世界中の30の生産拠点全体で製造プロセスとITシステムを統一することにある。これを達成するため、同社は最新のクラウドベースITアーキテクチャを構築し、プロセス自動化とAIソリューションを採用している。部品製造拠点としてランツフート工場はこの変革プログラムの重要な構成要素となっている。

同時に、BMWグループはリーンマネジメントアプローチのデジタル化も推進している。これには生産エリアのデジタルプロセスマップ、デジタル障害プロセス、価値流管理が含まれる。組織の共通の方向性を確保するため、目標開発プロセスが効果的なリーダーシップと舵取りツールとして機能し、目標を基本に分解して具体的な課題に変換できるようにしている。


《森脇稔》

アクセスランキング

  1. レクサス『LM』対抗!これがメルセデスベンツ最高級ミニバン、『Vクラス』後継の最終デザインだ
  2. トヨタの新型『ヤリスセダン』がタイで登場!「アティブ HEV」にはGRスポーツも
  3. 販売わずか3年の希少車種、「角目」のいすゞ『117クーペ』【懐かしのカーカタログ】
  4. 「完璧なフルモデルチェンジ」三菱『デリカミニ』が2代目に! 可愛さも機能も大幅進化で「後世に受け継がれる名車」と話題に
  5. ダイハツが歩行領域モビリティ『e-SNEAKER』発売、年間500台目標
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る