革新的軽量部品と溶接技術、ゲスタンプが日本市場に導入…人とくるまのテクノロジー展 2025

ゲスタンプの「人とくるまのテクノロジー展2025」ブース
ゲスタンプの「人とくるまのテクノロジー展2025」ブース全 1 枚

スペイン・マドリッドに本社を置く多国籍企業ゲスタンプは、5月21~23日に横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2025」に出展し、自動車技術や部品の最新イノベーションを日本市場に紹介する。

ゲスタンプは高性能な金属自動車部品の設計・開発・製造に特化し、軽量化と安全性の向上を目指す企業だ。

同社は、複数の車体部品を一体化した大型構造部品群「Ges-Gigastamping」や、衝突性能を強化した一体型フロアパネル「Ges-One Piece Floor」、側面衝突時のエネルギー吸収を高める「Wave Rocker」などを展示する。これらは生産と組み立ての効率化を図りつつ、運転者と同乗者の安全性を高めることを目的としている。

また、シャシーの最新技術として高強度チューブ素材を用いた「Highpertube」や、軽量で耐久性に優れた新型「Control Arm」を初披露。これにより最大15%のCO2排出削減が可能となり、持続可能なモビリティの実現に貢献する。

グループ会社のエドシャゲスタンプは、EV向けのボンネット自動開閉機能と歩行者保護を組み合わせた「Active Frunk」を発表し、日本の自動車メーカーとの連携を強化する。

さらに、独自のレーザー溶接技術「Ges-Wire」と高速溶接技術「G-Weld Overlap」を紹介。これらは部品の軽量化と性能向上を実現し、製造工程の効率化とコスト削減に寄与する。

ゲスタンプはイノベーション、安全性、持続可能性を戦略の柱とし、2030年までに再生可能エネルギー100%の使用を目指すなど、環境負荷低減にも積極的に取り組んでいる。日本では2009年から事業を展開し、三重県松阪市の生産工場や東京都のR&Dセンターを拠点に、日本の大手OEMと連携しながら市場ニーズに応えている。

2024年の売上高は120億0100万ユーロで、24か国に拠点を持ち、4万3000人超の従業員を擁する。

《森脇稔》

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