アバルト「最後のエンジン車」限定8台をコレクターズアイテムとして販売

アバルト最後のエンジン車「695クラブイタリア」
アバルト最後のエンジン車「695クラブイタリア」全 5 枚

ステランティスヘリテージとクラブイタリアは、アバルト『695クラブイタリア』を発表した。限定8台のみのモデルで、生産終了となる内燃エンジン車の最終ロットをカスタマイズし、コレクターズアイテムとして再生させた初めてのケースとなる。

この特別モデルは、1985年に設立されたクラブイタリアの会員向けに開発された。同クラブは、スタイル、テクノロジー、デザイン、職人技、スポーツの伝統に特に重点を置き、イタリア自動車の創造的遺産を保存することを目的としている。

アバルト最後のエンジン車「695クラブイタリア」アバルト最後のエンジン車「695クラブイタリア」

アバルト695クラブイタリアは、ステランティスヘリテージの「Reloaded by Creators」プログラムの一環として製作された。このプログラムは通常、クラシックカーを復元するものだが、今回は新しいアプローチを採用。生産終了となる内燃エンジン車の最終ロットをカスタマイズし、コレクターズアイテムとして再生させた初めてのケースとなる。

ステランティスヘリテージのイタリアブランド責任者であるロベルト・ジオリト氏は「情熱、文化、専門知識が一体となることで、時の試練に耐えうるモデルを創造できる。アバルト695クラブイタリアは、イタリア自動車文化への賛辞であり、この興奮に満ちた伝統とつながることを可能にする」とコメントしている。

アバルト最後のエンジン車「695クラブイタリア」アバルト最後のエンジン車「695クラブイタリア」

外観の特徴は、独自の2トーンカラーリングだ。上部のブルーと下部のグリーンは細い赤いラインで区切られており、クラブイタリアのカラーを反映している。さらに、ブロンズ色の17インチアルミホイール、同色のミラーキャップ、クラブイタリアのバッジが洗練された印象を与えている。

内装も特別仕様で、タバコ色の特別な革で覆われたレーシングバケットシートや、レザーとアルカンターラを組み合わせたステアリングホイールを採用。ダッシュボードのスポーツボタンとシートの刺繍にはクラブイタリアのロゴが配置されている。

アバルト最後のエンジン車「695クラブイタリア」アバルト最後のエンジン車「695クラブイタリア」

性能面では、アバルト『695』の技術的・動的特性を維持。0-100km/h加速は6.7秒、最高速度は225km/hを誇る。さらに、Record Monzaエキゾーストシステム、Koni FSDサスペンション、赤いキャリパーとフローティングディスクを備えたBremboブレーキシステムにより、走行性能が向上している。

各車両には、金属ラベル付きのアバルト・クラシケ認証書、認証ブック、オーナーの名前と限定番号が記された2つの識別ネームプレートが付属する。

《森脇稔》

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