トヨタ自動車は21日、クロスオーバーSUVの新型『RAV4』を世界初公開した。発売は2025年度内というアナウンスのみだが、大胆にイメージチェンジした新型の姿に、「カッコ良くなった」「GRスポーツ一択だな」などSNSでは日本のファンからも大きな関心が寄せられている。

今回発表されたRAV4は6代目にあたり、「Life is an Adventure」を開発コンセプトに、だれもがこのクルマでそれぞれのアクティブな生活を楽しんでもらうことを目指した。5代目で刷新した「RAV4ならではの走り」をさらに追求し、新開発のハイブリッドシステムにより加速感を高めている。
パワートレーンはPHEVとHEVをラインアップ。PHEVには、トヨタ初搭載となる最新の第6世代ハイブリッドシステムをベースに、大容量の駆動用バッテリーや高出力充電器対応を組み合わせた、新開発のプラグインハイブリッドシステムを採用。駆動システムの効率化や電池の大容量化などによりEV航続距離を従来の95kmから150kmへと伸ばした。また、モーター出力は12%向上しRAV4らしいワクワク感の高まる走破性を実現したとしている。
V2H(ビークルtoホーム)にも対応し利便性を向上。様々な生活シーンで、電気を活用した体験を提供する。DC急速充電も追加し、約30分で満充電の80%まで充電が可能となっている。

新型RAV4には、ウーブン・バイ・トヨタで開発を進めているソフトウェアづくりプラットフォーム「Arene(アリーン)」をトヨタで初めて採用した。Areneの採用を皮切りに、SDV(Software-Defined Vehicle)の開発を本格化する。新型RAV4では、新世代マルチメディアをトヨタ初搭載、さらに最新の先進安全技術「Toyota Safety Sense」を搭載する。
また、多様なユーザーの好みに応じるべく3つのスタイルを用意。「CORE」は「SUVハンマーヘッド」の採用によりタフさを表現、さらにバンパー一体グリルで先進感と強さを立体的に表現することで街中で目を引く、洗練されたデザインとした。

「ADVENTURE」は、その名の通り冒険心をさらに掻き立てるラギッド感(武骨さ)を強調するモデル。ワイドトレッド化と専用ホイール・アーチモール、シンプルな造形ながら縦比率の高い大型グリルを採用することで、SUVらしい力強さを実現している。
「GR SPORT」は、モータースポーツの知見を活かし、機能美を追求したデザインや足回りのチューニング、ボディの剛性を強化。市街地やハイウェイ、ワインディングなど様々な道で安心して操れ、走る楽しさを味わえるスポーティなモデルに仕上がっているという。フロントデザインは、進化したFunctional MATRIXグリルを採用、空力性能を高める前後スポイラー、ホイールデザインを採用している。走行面ではワイドトレッド化(+20mm)やサスペンション・EPSの専用チューニング、専用軽量アルミホイールの採用などにより、高い操縦安定性を実現した。

これを受けX(旧Twitter)では、「RAV4めちゃいいじゃん」「結構好きなデザインだな」「カッコ良くなったね」など新型になり大幅に変化したデザインに高評価の声が多く見られた。
また、「GRスポーツ一択だな」「GRスポーツ320hpもあるの!?」や、「Adventureかっけえな」「coreで満足できそう」など、用意された3つのスタイルそれぞれに好みが別れている様子も見られた。
このほかにも、「なかなか装備充実してていいな」「アリーンが搭載されて楽しみ!」など装備面、機能面への期待もうかがわせる。
新型RAV4の日本での発売は2025年度内を予定しているとのこと。今のところ、新しく搭載されるPHEVのスペックや価格など詳しい情報は発表されていない。今後のトヨタの発表から目が離せなくなりそうだ。